科目名[英文名]
生物学実験   [Fundamental Experiment on Biology]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01bo1005c
責任教員 [ローマ字表記]
多羅尾 光徳   [TARAO Mitsunori]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 環境資源科学科において必要な生物関連の実験基礎を習得する。以下の過程を通して基本的な試料調整・作成法、分析・観察法を習得する。
◎微生物:顕微鏡観察、増殖の観察
◎植 物:草本ならびに木本植物の形態形成の観察
◎動 物:動物組織の観察
到達基準
(1) 実験器具の適切な扱い方を身につける。
(2) 実験を行う上での安全意識を身につける。
(3) 実験で行う内容の科学的原理を理解する。
(4) 科学報告書を作成するために必要な最低限の作法を身につける。
(5) 以下のフレーズがどのシラバスにも一言一句違わず記載されていることを異常と思うことができる知性を身につける.

・ディプロマ・ポリシーの観点として,本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください.
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1.リポートの書き方(担当:多羅尾)
 まともな文章が書けない者は社会で生き残れない。読み手の時間を浪費させ人件費・税金等の損失をもたらす,誤解される文章によって生じた金銭的・物理的損害に対して責任を問われる,書き手の知性を読み手に疑わせるなど,良いことはひとつもない。自分ではまともな文章を書いているつもりでも,基本の作法を知らない者が書いた文章は独りよがりで読むに堪えない。知的な理数系文章の書き方のごく基本的な作法を教える。

 以降は,担当教員の都合により順番が入れ替わることがある.

2.動植物の形態:草本植物(担当:大地・渡邉)
 草本植物は,おそらくもっとも身近な生物の一つである。このグループは木本と対して植物のなかの高等植物(種子植物)を2分し,木部があまり発達しない草質もしくは多肉質の茎をもつ。しかし,その身近さに比べると,案外,その生物学的な知識は不足しがちではないだろうか。本実験では,植物の形,とくに各器官の形態を把握し,理解を深める。

3.動植物の形態:木本植物(担当:船田・半)
 バイオマス資源として地球上の大部分を占める木本植物の一次組織、二次組織の形態および機能の観察手法を習得する。

4.微生物の形態・生理的諸性質:細菌の観察(担当:多羅尾)
 数種の細菌の,(1)寒天培地上に形成された集落の特徴,(2)染色した細菌細胞の形態,および(3)生理的諸性質を観察し,各細菌の特徴を理解する。

5.微生物の増殖:細菌の増殖曲線(担当:多羅尾)
 細菌を材料として、培地中での増殖を経時的に追うことによって、微生物の増殖の特性を理解する。

6.微生物の形態:真菌類の観察(担当:吉田誠)
 代表的な真菌類について、菌糸や分生子を生ずる器官について顕微鏡観察を行い、真菌類の形態を理解する。

7.動植物の形態:動物(担当:渡邉泉・大地)
 脊椎動物の組織・器官の識別を行い、それぞれの機能を理解する。また、無脊椎動物にみられる汚染物質の生体影響を確かめる。
履修条件・関連項目
・本学の標準時間数に準ずる.
・生物学を受講していることが望ましい.
テキスト・教科書
手引書を moodle からダウンロードしておくこと。
参考書
栽培植物成分分析法(養賢堂)
東京農工大学「安全マニュアル」
深尾百合子「科学技術文を書くための基礎知識」アグネ技術センター
中島利勝・塚本真也「知的な科学・技術文章の書き方」コロナ社
成績評価の方法
すべての実施日に出席することを前提として、提出されたリポートに基づいて評価する。
各教員がリポートを5点満点で評価し,全教員の評価の平均値が3以上を合格とする(S≧4.5;A≧4;B≧3.5;C≧3;D<3)。
1回でも欠席すると不合格とする。
教員から一言
白衣・保護メガネ・上履き・筆記用具を持参する。
実験の内容をよく理解して操作を行う。薬品の取扱いには注意する。
教員・TA(実験補助者)の言うことを必ず聞く。
キーワード
微生物の観察;無菌操作;微生物の染色;細菌の増殖曲線;植物の形態;動物の形態
オフィスアワー
多羅尾:平日10時〜12時
備考1
欠席は,病気・ケガ・身内の不幸以外の理由は認めない。病気・ケガの場合は医師の診断書の提出を求める。
備考2
過去の成績分布は以下の通り。
2017年度:S, 3%; A, 16%; B, 66%; C, 13%; D, 2%
2016年度:S, 0%; A, 23%; B, 58%; C, 18%; D, 2%
2015年度:S, 15%; A, 46%; B, 32%; C, 5%; D, 2%
2014年度:S, 3%; A, 50%; B, 40%; C, 6%; D, 2%
2013年度:S, 4%; A, 16%; B, 61%; C, 14%; D, 4%
2012年度:S, 3%; A, 32%; B, 48%; C, 14%; D, 3%
2011年度:S, 28%; A, 51%, B; 17%; C, 1%; D, 3%
2010年度:S, 9%; A, 43%; B, 43%; C, 2%; D, 3%
2009年度:S, 13%; A, 45%; B, 37%; C, 4%; D, 1%
2008年度:S, 24%; A, 57%; B, 16%; C, 1%; D, 1%
2007年度:S, 28%; A, 55%; B, 12%; C, 0%; D, 6%
2006年度:S, 31%; A, 53%; B, 15%; C, 0%; D, 1%
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~env-mic/studentpractice/biologyforbeginners.html
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/14 19:05:05