科目名[英文名]
生物学実験   [Fundamental Experiment on Biology]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01bo1005d
責任教員 [ローマ字表記]
佐藤 俊幸   [SATO Toshiyuki]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
共同獣医学科専門科目の基礎となる「生物学」の実験手技、スケッチの仕方、顕微鏡の使い方、データの統計解析の基礎、レポート作成法について学ぶ。各教育研究分野の研究室・施設の見学も行う。
到達基準
顕微鏡の使用,解剖など,生物学に関する基本的な実験が安全かつ正確に行える技術を習得する.レポート作成の基礎,スケッチの方法,実験データのまとめ方の基本を習得する。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
4月12日 第1回 ガイダンス、レポートの書き方、データの種類と表現方法(佐藤・小山)
目的:レポートの書き方、データの種類と代表値、見やすく分かりやすいデータ、統計量の表し方について学ぶ。
内容:科学的なレポート作成の基本を実例と共に学ぶ。獣医学領域で取り扱うデータの特徴を理解し、実際のデータを使い、図や表によるデータ表現の基礎を体験する。

4月19日 第2回 無脊椎動物(ザリガニ)の解剖(佐藤・小山・渡辺)
目的:脊椎動物と無脊椎動物の体の構造の違いについて学ぶ。
内容:ザリガニの外部形態を観察しスケッチする。解剖し内部形態を観察し、スケッチする。

4月26日 第3回 新入生オリエンテーションによる学外施設の見学とドッキング

5月10日 第4回 動物の生理(佐藤・小山・渡辺元)
目的:タナゴの外部形態、背地反応、色素胞の変化について学ぶ。
内容:背景の色の違いによる鱗の色素胞の形態の違いを観察し、スケッチする。アドレナリンを滴下することによる黒色素胞の変化を観察し、スケッチする。

5月17日 第5回 脊椎動物(魚)の解剖(佐藤・小山)
目的:タナゴの内部形態、体の仕組みについて学ぶ。
内容:タナゴを解剖し、内部形態を観察し、スケッチする。寄生虫(存在した場合)についても観察する。

5月24日 第6回 動物の発生(渡辺元・佐藤・小山)
目的:ウズラの胚発生について学ぶ。
内容:各日齢のウズラの卵を切開し、胚発生の様子を観察し、スケッチする。

6月7日 第7回 研究室見学①(教員and/or院生、5・6年生が対応)
目的:獣医学領域の各教育研究分野の研究内容を見学する。
内容:4号館・新4号館、7・8号館、付属施設などブロックごとに研究室を見学する(5班に分かれ、班あたり1日5研究室30分ずつを4日)。1回目は4号館の前半
6月14日 第8回 研究室見学②(教員and/or院生、5・6年生が対応)
     4号館後半、医療センター、野生動物
6月21日 第9回 動物の形態(金子弥生・鈴木馨)
目的:野生動物の頭骨の形態、性と年齢の判別、成長について学ぶ。
内容:野生イノシシの頭骨を用いて頭骨スケッチ、下顎の計測および齢査定を行う。
取得したデータに基づき、成長曲線と性差について考察を行う。

6月28日 第10回 野生動物のトラップカメラによるトラッキング(金子・鈴木)
目的:トラップカメラを設置し、野生動物の行動を追跡。
内容:トラップカメラを用いた野生動物の行動追跡を経験する。

7月5日 第11回 野生動物の食性分析(金子・鈴木)
目的:糞分析により野生動物の食性を明らかにする。
内容:顕微鏡を用い、野生動物の糞を分析し、何を食べているか同定する。

7月12日 第12回 研究室見学③(教員and/or院生、5・6年生が対応)
        新4号館
7月19日 第13回 研究室見学④(教員and/or院生、5・6年生が対応)
        7・8号館
7月26日 第14回 統計解析の基礎(小山・佐藤)、目的:検定の基礎を学ぶ。
内容:これまでの実習で得られたデータを材料に、検定を行う。第1種・第2種の過誤について理解する。

まとめと総括(担当教員と参加可能教員)
目的:全体を総括し、専門に進んでからの指針を与える。
内容:これまでに提出されたレポートを講評し、改善点等を議論する。今後どのような実習を経験するか説明し、指針を与える。
履修条件・関連項目
特になし。
テキスト・教科書
ムードルからマニュアルや資料をダウンロードして利用する。
参考書
白戸亮吉・鈴木研太著「ていねいな保健統計学」(羊土社)。その他、教官から適宜紹介する。
成績評価の方法
受講態度、レポートの完成度で評価する。
教員から一言
大学生らしく、好奇心旺盛に自ら学ぶ態度を身につけてほしい。 入学時に配布された「安全マニュアル」をよく読んでおくこと。
キーワード
レポート作成、生物統計学、形態学、解剖学、発生学、生理学、生態学
オフィスアワー
教官にメール等でアポを取り、適宜対応。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/05/17 10:57:10