科目名[英文名] | |||||
農学基礎ゼミ [Basic Seminar of Agricultural Science] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~1 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01fy1002n | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
千葉 一裕 [CHIBA Kazuhiro] | |||||
所属 | 役員 | 研究室 | 生物有機化学 | メールアドレス |
概要 |
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。 第一部:全学共通プログラム 大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。 第二部:学部独自プログラム課題名:「農学に関連する化学物質が変えた世界の歴史と未来を探求する(Exploring the history and future of the world where chemicals related to agriculture changed)」 人類のこれまでの歴史を振り返ると、植物、動物、微生物など生物がつくり出す様々な化学物質を食料、保存料、香料、農薬、医薬、染料などとして利用し、さらにはその化学物質をめぐる紛争や富の集中などをもたらしました。また、科学の進歩に伴う化学合成技術の発展と共に、化学物質に関する考え方や価値観は大きく変化してきました。本基礎ゼミでは、天然由来および化学合成による化学物質に着目することにより、これからの農学の果たすべき姿を探りたいと思います。すなわちこれらの化学物質が人類の歴史に大きな影響を与えた原因や、時代ごとの価値の変遷等について、講義およびアクティブラーニング形式で理解を深め、化学物質が我々の未来に及ぼす影響や重要性について深く考察する機会を設けます。 |
到達基準 |
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。 2)自ら設定した課題についてプレゼンテーションができる。 主な目標(科目別目標一覧対応): 自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯天然由来の有機化合物や化学合成品など様々な化学物質の由来、特性を広く知り、人間社会、文化、歴史に及ぼした影響を考察する力をつける。 農学を基盤に未来のあるべき姿を見いだし、新しい時代を切り拓く「価値創造」のスキルを身につけ、農学部における自らの学びの目標設定を明確化する。 |
授業内容 |
第一部:全学共通プログラム 第1回 大学を知る(I) 大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など 第2回 大学を知る(II) 学科長の講話 第3回 大学で学ぶ 高校と大学での学びの違い。履修計画や留学などを含めて、大学生活を俯瞰的に設計する。問いを立てることで深める学問や研究を考える。 第4回 エネルギー教育と安全教育 エネルギー教育:地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。 安全教育:実験活動における危険の概要。安全を守るための行動。化学薬品の危険と廃棄の方法。 第5回 研究倫理 研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。 第二部:学部独自プログラム 第6回 講義「農学に関連する化学物質のとは」 第7回 講義「農学に関連する化学物質に関する調査課題設定」 第8回 課題設定に基づく調査 第9回 アクティブラーニング「自分が関心を持った化学物質の紹介と意見交換」 第10回 講義「歴史を大きく動かした化学物質の特性」 第11回 アクティブラーニング 第12回 講義「価値創造のためのアクティブラーニングの方法」 第13回 アクティブラーニング「価値創造法の実践」 第14回 調査 第15回 アクティブラーニング「プレゼンテーション実践」 |
履修条件・関連項目 |
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。 学部独自プログラム:自主的に課題を設定、調査、考察し、わかりやすく発表できる。 |
テキスト・教科書 |
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。 学部独自プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を紹介します。 |
参考書 |
全学共通プログラム: ・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦 ・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子 学部独自プログラム: ・スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質 中央公論新社 ・世界史を変えた薬 (講談社現代新書) ・トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」 (中公新書) ・砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書) |
成績評価の方法 |
全学共通プログラム(25%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。 学部独自プログラム(75%分): プレゼンテーションにより評価します。 |
教員から一言 |
天然由来および化学合成による化学物質に着目することにより、これからの農学の果たすべき姿を探り、農学分野における自らの学びの目標設定ができればよいと考えています。これまで学んだ「化学」や「化学物質」のイメージを変え、人々との関わりが深いとても身近なものであることを知ってもらいたいと思います。 |
キーワード |
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習 学部独自プログラム:農学、化学物質、歴史。 |
オフィスアワー |
全学共通プログラム: 各担当教員から授業内に案内があります。 学部独自プログラム:授業内に案内します。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/05/22 11:18:14 |