科目名[英文名] | |||||
農学基礎ゼミ [Basic Seminar of Agricultural Science] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~1 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01fy1002u | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
多羅尾 光徳 [TARAO Mitsunori] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け,内容に応じて学部・学科・少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとる.本科目は2部から構成される. 第1部:全学共通プログラム 大学を知り,大学でいかに学ぶかを考える.本学の理念・歴史と共に,研究活動に関する理解を深め,学びへの意欲を増進すると共に,大学生活をデザインする意義を理解することを目的としている. 第2部:学部独自プログラム 【環境問題を数学で把握する】 「日本から排出される温室効果ガスを25%削減するためには,何トンの化石燃料の消費を削減しなければならないか」「1 kgあたり100ベクレルの放射性セシウムを含む食品を毎日食べ続けるとどれだけの内部被曝量になるか」「日本の農地をすべて使って食料を生産すると,何人の人口が養えるか」 これらの問いに,農学部生であるあなたは答えられるだろうか.本プログラムでは環境問題・農業問題に関わるさまざまな課題を,初歩的な数学を用いて考える.この作業を通じて,理数系の学生に必須の資質の一つである,「量で把握する」,「限られた情報(数値)から合理的な推論を経て求めたい情報(数値)を得る」能力と習慣を身につけることを目的とする. |
到達基準 |
1) 大学での学びを理解し,自身の大学生活を俯瞰的に設計できる. 2) 環境・資源問題を理解し解決するために必要な数理科学的な考え方を身につける. 主な目標(科目別目標一覧対応): 自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯ |
授業内容 |
第一部:全学共通プログラム 第1回 大学を知る(I) 大学の歴史の概略.学長・農学部長・工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など 第2回 大学を知る(II) 学科長の講話 第3回 大学で学ぶ 高校と大学での学びの違い.履修計画や留学などを含めて,大学生活を俯瞰的に設計する.問いを立てることで深める学問や研究を考える. 第4回 エネルギー教育と安全教育 エネルギー教育:地球温暖化と温室効果ガス排出.CO2排出削減を目指す本学の取り組み. 安全教育:実験活動における危険の概要.安全を守るための行動.化学薬品の危険と廃棄の方法. 第5回 研究倫理 研究者の行動規範と研究不正について概説する.引用・盗用・剽窃について考える. 第二部:学部独自プログラム 第6回以降 教科書(J.ハート著「環境問題の数理科学入門」丸善出版)の演習問題をあらかじめ解き,授業で答え合わせとディスカッションを行う.すなわち,予習をしなければ授業についていけない. |
履修条件・関連項目 |
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え,本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り,今後の大学生活の設計や履修計画をたてること. 学部独自プログラム:各回ごとに割り振られた教科書の節を読み,演習問題をあらかじめ解いておくこと. |
テキスト・教科書 |
全学共通プログラム:必要に応じて授業内で資料や教材を配布する. 学部独自プログラム:J.ハート著「環境問題の数理科学入門」丸善出版 (2012) ISBN 978-4-621-06169-5 C3040 |
参考書 |
全学共通プログラム: ・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦 ・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子 学部独自プログラム: 特に指定しない. |
成績評価の方法 |
全学共通プログラム(25%分):毎回提示される記述の課題を総合的に判断する. 学部独自プログラム(75%分):授業への参加姿勢で評価する. |
教員から一言 |
・理数系に求められる資質の一つは,ものごとを「量」で把握する能力である.自然の現象を理解するためには定性的に捉えることも必要であるが,定量的な議論を行うことが不可欠である.考えること,計算することをおっくうがってはいけない.本授業を通じて,何事も定量的に思考する習慣を身につけてほしい. ・常に「問う」ことを求める.教員の言うことや教科書に書かれていることを鵜のみにせず,批判的に考える姿勢を求める. |
キーワード |
全学共通プログラム: 問いを立てる,自律学習 学部独自プログラム:「問う」心,数理モデル,フェルミ推定,ボックスモデル,滞留時間,回転率 |
オフィスアワー |
全学共通プログラム:各担当教員から授業内に案内がある. 学部独自プログラム:平日10時〜12時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/12 13:37:27 |