科目名[英文名] | |||||
安全工学 [Safety Engineering] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~1 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01sg1008 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
岡 泰資, 橘川 重郎 [OKA Yasushi, KITSUKAWA Shigeo] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
企業等の組織が事故を起こさず安全に活動するには,安全を脅かす危険要因を漏れなく把握し,その芽を摘むだけでなく,顕在化を防止するための適切な対策を実施しつづけなければならない。そこで,理念的,技術的,人間的,組織的な側面から総合的に問題の本質を理解し,解決するための考え方および手法の基礎を修得することを本講義の目標する。 この授業は、岡 泰資先生と橘川 重郎先生が担当されます。 |
到達基準 |
(1) 企業等の組織が活動する上で安全確保は重要課題の一つであることから,産業安全推進のために必要な考え方と手法の基本を身につける。 (2) 将来,企業等の組織で管理的業務に携わるときに必要な基礎知識を獲得することができる。 |
授業内容 |
【岡】 第 1 回 安全対策の変遷:技術システムの発達と落とし穴について考える。 第 2 回 産業安全推進の基本:過去の産業災害からの教訓を学習する。 第 3 回 ミスをしない人の思考法:エラーの発生要因,対応,予防対策の基本を理解する。 第 4 回 化学物質の性質と管理:化学物質がもつ光の面と影の面を理解する。 第 5 回 工学システムにおけるハザード:技術システムの落とし穴を解決する基本的な考え方を理解する。 第 6 回 リスクとつきあう:リスク情報の影響について学習する。 第 7 回 リスクマネジメント:組織の健全な発展と維持のために必要なリスクマネジメント手法について学習する。 【橘川】 第 8 回 物事の二面性:従来工学との相違,災害の発生,防止に係る原理,安全工学を習得する上で重要な基本原理を理解する。 第 9 回 ハインリッヒの法則:災害の程度と発生確率の関係,災害による損失およびその偶然性を学習する。 第 10 回 事故・災害の種類と分類:事故・災害とは何か,その種類について学ぶとともにデータベースの使用法を理解する。 第 11 回 災害防止の方法論:災害防止対策の 3E を学習するとともに安全工学の立場から見た法律の役割を理解する。 第 12 回 災害の発生構造と予防対策:災害発生に至る構造,および一時的な予防対策と恒久的な予防対策の在り方を理解する。また災害 要素の分析表を理解する。 第 13 回 腐食とその対策:具体的な安全対策の実例を学習する(その 1)。 第 14 回 非破壊検査とリスクベースドメンテナンス:具体的な安全対策の実例を学習する(その 2)。 第 15 回 まとめ 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
特になし(作成した資料を配布) |
参考書 |
北川徹三著「基本安全工学」(海文堂),平野敏右 編「安全の目盛」(コロナ社),ジョン・ロス 著,佐光紀子訳「リスクセンス」(集英社新書), 安全工学会監修「実践・安全工学」シリーズ 1, 2, 3(化学工学日報社),関根和喜編著「技術者のための実践リスクマネジメント」(コロナ社) |
成績評価の方法 |
最終試験の評価(85%)、授業への参加度(15%)を含めた平常点を用いて判断する。 H28 年度の成績分布 S 2%, A 19%, B 29%, C 17%, D 33% H29 年度の成績分布 S 2%, A 17%, B 20%, C 27%, D 34% H30 年度の成績分布 S 4%, A 16%, B 22%, C 20%, D 38% |
教員から一言 |
講義内容を理解し,他分野との調和およびバランスの重要性を理解できる知識と能力を,思考を繰り返すことで獲得してほしい。 望まない災害の発生防止,被害影響の局所化のためには安全に係わる基礎知識に立脚した想像力が重要である。 |
キーワード |
安全工学,産業災害,安全管理,リスクマネジメント |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/04/25 15:44:40 |