科目名[英文名]
工学基礎実験   [Basic Experiments for Scientific Studies]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 020009
責任教員 [ローマ字表記]
村上 尚, 岡本 昭子   [MURAKAMI Hisashi, OKAMOTO Akiko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部合同授業や学科別クラス、実験実習など様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。

第一部:全学共通プログラム
大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。

第二部:学科独自プログラム
サイエンスは、高等学校までは物理・化学・生物・地学などに細分化して講義されるが、少なくとも大学2年次までのレベルでは全てを統括したグローバルな学問領域である「科学」の観点から学ぶことが必須である。本科目は、物理・化学・生物および情報、安心安全、環境などを複合化させた実験項目にしたがい、理数系大学に必要な「分野融合させた真のサイエンスに触れる」ことを目的としている。将来、専門領域を深化させるために何が必要なのかを実働実験を通じて理解してもらいたい。
到達基準
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。
2) 実験内容を理解した上で、実験を実行できること。
3) 実験で得られた結果を基に、レポートを作成できること。

1)の主な目標(科目別目標一覧対応):
自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯
授業内容
(予定・変更の可能性あり)
第一部:全学共通プログラム
第1回 大学を知る
 大学の歴史の概略。学長、工学部長、農学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など
第2回 エネルギー教育と安全教育
 エネルギー教育:地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。
 安全教育:実験活動における危険の概要。安全を守るための行動。化学薬品の危険と廃棄の方法。
第3回 大学で学ぶ
 高校と大学での学びの違い。履修計画や留学などを含めて、大学生活を俯瞰的に設計する。問いを立てることで深める学問や研究を考える。
第4回 研究倫理
 研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。
第5回 施設見学
 科学博物館など、小金井キャンパスの施設を見学する。

第二部:学科独自プログラム
第6回〜第15回 ※グループを分けて以下の実験を実施します。
・全体ガイダンス
・ハロゲン化アルキルの求核置換反応
・環境分析 無機イオンの定性分析
・プラスチック電池の作製
・薄層クロマトグラフィー(TLC)
・DNA鑑定 DNA鑑定と電気泳動実習
・鑑識蛍光色素合成
・ビタミンCの定量 酸化還元滴定
・アセトアニリドの合成
・研究発表会
履修条件・関連項目
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。
テキスト・教科書
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。
学科独自プログラム: 工学基礎実験ガイダンスにてテキストを販売予定。また、補足資料をプリントとして配布する。
参考書
全学共通プログラム: 
・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦
・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子

学科独自プログラム:テキストの各実験項目に掲載されている
成績評価の方法
全学共通プログラム(16%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。
学部独自プログラム(84%分): 実験活動,口頭試問,レポート内容を総合して判定する。
詳細は工学基礎実験ガイダンス時に説明する。

レポート点と出席点(実験中の履修態度も含まれる)を総合して評価する。ガイダンス、実験日は全日出席が原則である。遅刻、欠席、本レポートや再レポートの提出遅延や未提出、実験中の怠慢行為は、大幅に減点し、単位の取得が困難になることもある。
教員から一言
実験はただ漫然と出席していれば単位が取得できると勘違いされていることが多い。実験は『科学総合科目』であり、①テキスト・その他参考書をよく読んで理論・背景を理解し、②実験実働を行い、③実験結果に関し考察してレポートにまとめる、などの一連の作業が要求される。さらに、実験の準備・後片付け、実働実験中の参加度・態度などに関しても一定の規範を求められる。
キーワード
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習
オフィスアワー
全学プログラム:各担当教員から授業内に案内があります。学科独自プログラム:各回の開講時間帯中、あるいは実験終了直後(各回の教員)
備考1
備考2
遅刻、欠席、本レポートや再レポートの提出遅延や未提出、実験中の怠慢行為は、大幅に減点し、単位の取得が困難になる。
参照ホームページ
現在準備中に付き、4月以降にオリエンテーションを通じて開示する。
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/04/15 17:03:16