科目名[英文名]
化学基礎   [Basic Chemistry]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 021102
責任教員 [ローマ字表記]
一川 尚広   [ICHIKAWA Takahiro]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
<目的>
化学基礎では、高校で学習した化学I・IIの内容を復習しながら、生命工学を学ぶために十分な化学の素養を学ぶ。全学共通教育科目として、本講義では、原子軌道や分子軌道に基づいた化学結合の考え方や様々な分子の分子構造・立体構造・物性・反応性に関して統一的に理解するための概念について学習することを目標としている。
<概要>
原子軌道・分子軌道の概念について学び、化学構造が形成されるメカニズムや物性・反応性との相関について、教科書に基づいて講義する。各回の授業では、クイズや練習問題を行いながら進めるので、その回の授業内容の理解を深めながら臨んで欲しい。章末に演習問題のついている教科書を指定しているので、復習に役立ててほしい。専門用語に関しては、日本語と英語を合わせて示していくので、今後の生命工学を学ぶ上で不可欠な英単語の概念を理解して欲しい。
到達基準
【到達基準】
1)原子軌道・分子軌道の概念を理解し、軌道を用いて分子の性質を議論できる。
2)分子の立体構造や物性・反応性について、原子軌道の概念まで遡って説明できる。

この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられている。
授業内容
授業内容
第1回:原子の構造(1)
原子の構成と構造について学ぶ。
第2回:原子の構造(2)
原子の構造と仕組みについて学ぶ。
第3回:化学結合
化学結合が形成されるメカニズムについて学習する。
第4回:化合構造の表記法
化合構造の表し方(Lewis構造)について学習する。
第5回:酸と塩基
アレニウス・ブレンステッド・Lewisの酸・塩基の定義について学ぶ。
第6回:原子軌道と分子軌道(1)
電子の波動性について学ぶ。
第7回:原子軌道と分子軌道(2)
軌道の重なりと混成軌道の形成のメカニズムについて学ぶ。
第8回:化学構造・化学結合のまとめ
中間テスト
第9回:有機化合物の命名法・物理的性質
有機化合物を系統的に命名する方法について学ぶ。
第10回:有機化合物の立体配座
    シクロアルカンを例として環状分子の立体配座について学ぶ。
第11回:化学反応(1)
    化学反応に関して、反応機構・熱力学・速度論の観点から学ぶ。
第12回:化学反応(2)
    化学反応に関して、反応機構・熱力学・速度論の観点から学ぶ。
第13回:有機化合物の立体化学(1)
    立体異性体の概念・表し方・重要性・性質について学ぶ。
第14回:有機化合物の立体化学(2)
    立体異性体の概念・表し方・重要性・性質について学ぶ。
第15回:定期試験(第1回から第14回の内容)
履修条件・関連項目
本講義は1年次後期以降のカリキュラムにある生命有機化学I-II、メディシナルケミストリーなどの有機化学系講義及び基礎生物化学、生命化学I-II、生命分析化学、生命無機化学など生物系講義の基礎にあたります。
テキスト・教科書
ウェイド 有機化学 原書7版(上)L. G. Wade, Jr.(著), 丸善出版
参考書
ブルース 有機化学 第5版(上)Paula Y. Bruice (著) 化学同人
ブルース 有機化学 問題の解き方 英語版 Paula YurKanis Bruice (原著) 化学同人
『ウェイド有機化学 原書7版』問題の解き方  L. G. Wade, Jr.(著), 丸善出版
成績評価の方法
演習やレポート(20%)、中間試験(30%)、期末試験(50%)の成績により評価を行う。
教員から一言
化学は生命工学を学ぶ上で土台となる科目です。本講義は、高校で化学I・IIを学んでいる学生に対して行うレベルを設定しています。講義時間外にも、発展的内容や演習問題を各自で補習することが必須です。「化学」の考え方を身につけると、生命現象の面白さ、素晴らしさをより深く理解できるようになります。是非頑張ってください。
キーワード
原子、分子、化合物、原子軌道、分子軌道、化学結合、分子構造、有機化合物の結合様式、酸と塩基、立体異性体
オフィスアワー
月曜日の夕方(17時以降)
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/02/28 10:33:19