科目名[英文名] | |||||
無機化学Ⅰ [Inorganic Chemistry Ⅰ] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 021310 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
菅谷 知明 [SUGAYA Tomoaki] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
応用化学科 専門基礎科目 無機・分析化学 に区分され、必修科目である。 化学は物質を研究対象とし、その性質と変化を究める学問である。物質の持つ様々な性質は、構成原子の特性に依存し、物質の変化は原子の離合集散に由来する。本講義では、原子の構造(特に、原子内の電子の数・エネルギー・分布)とその原子番号による周期的な変化を理解するとともに、原子の組合せに応じて多様な化学結合が生じ、これが物質の構造・性質と密接に関係していることを、代表的な無機単体・化合物を例にとり学ぶ。 |
到達基準 |
原子と分子について、軌道概念に基づいてその構造を説明できる。 イオン性固体や配位化合物など、その立体構造を理解する。 酸・塩基を含めた溶液中での反応について、溶媒の影響や溶質としての各イオン種の役割を無機化学的な観点から説明できる。 本科目のディプロマ・ポリシー: 履修案内のカリキュラムマップを参照のこと。 |
授業内容 |
第2回〜第4回 「テキスト第2章」 原子構造: 量子化、原子軌道 周期律: 電子配置と原子・イオンの性質 第5回〜第7回 「テキスト第3章」 分子構造: 局在化結合近似、分子軌道論の基礎 第8回 原子構造と分子構造のまとめ 中間試験 第9回〜第10回 「テキスト第4章」と「付録1」 イオン性固体:結晶格子、格子エネルギー、イオン球の充填 分子・結晶の対称性:対称操作、対称要素、対称性の応用 第11回〜第13回 「テキスト第5章〜7章」 多原子陰イオン:構造と化学 配位化学の基礎:構造、反応性と安定度 溶媒:分類とその性質 酸・塩基:分類と強度 第14回 「テキスト第8章」他 多原子分子・固体:単体の構造や性質 無機化学の応用:工業材料としての無機物質 第15回 イオン性固体、対称性、配位化学、酸・塩基等のまとめ 期末試験 |
履修条件・関連項目 |
授業時間に加え、本学の標準時間に準ずる予習と復習を行うこと。 2年次の無機化学IIおよび無機化学IIIの履修に不可欠な授業内容である。 |
テキスト・教科書 |
「コットン・ウィルキンソン・ガウス 基礎無機化学(第 3 版)」 培風館 必要に応じてプリントを配布する場合もある。 |
参考書 |
「アトキンス 物理化学」東京化学同人 「シュライバー・アトキンス 無機化学」東京化学同人 |
成績評価の方法 |
おおよそ、毎回の演習・宿題: 20%、中間試験: 40%、期末試験: 40% |
教員から一言 |
現在の化学は「暗記の学問」ではなく、量子論を背景として構築・体系化された学問である。この認識のもとに、無機化学だけでなく、原子、分子やイオンひとつひとつの個性を論ずる化学系諸科目に不可欠な、基本的概念と原理を身につけることを目標とする。 講義における受講生諸君の理解度や試験・演習・宿題の結果によっては、各事項の説明を繰り返すことがあるため、【授業内容】に記載した通りにできないときもある。その際には理解度を上げるため、スケジュールを柔軟に変更する。 |
キーワード |
原子構造、周期律、分子構造、無機固体、対称性、酸・塩基、錯体 |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/15 10:22:12 |