科目名[英文名]
量子力学概論   [Introduction to Quantum Dynamics]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 022101
責任教員 [ローマ字表記]
川野 竜司   [KAWANO Ryuji]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
本講義では、量子力学の基礎とその生命科学研究への応用に関して学びます。量子力学は生命科学を専門分野とする者には馴染みのない学問と思われるかもしれませんが、生体分子の構造解析、分光分析など生命科学研究の基礎を支える学問であると言えます。本講義は量子力学において重要な微視的な系の概念、および量子力学の基礎的な知識を身につけることを目的とします。
*この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられています。
到達基準
1. 微視的な系の概念を理解する。
2. 化学結合を量子力学的観点から理解する。

授業内容
第1回 講義の目的・内容の説明、量子論について
第2回 電磁波の二重性:波-粒子
第3回 シュレーディンガー方程式
第4回 基礎的運動:並進-箱のなかの粒子、回転-環状の粒子、振動-調和振動子
第5回 水素型原子と原子軌道、電子スピン
第6回 パウリの排他原理と構成原理
第7回 原子半径とイオン半径:カチオン、アニオンの電子配置、双極子モーメント
第8回 原子価結合法
第9回 原子軌道
第10回 分子軌道
第11回 多原子分子の軌道
第12回 配位子場理論
第13回 計算生化学
第14回 光学分光法
第15回 期末テスト
履修条件・関連項目
本講義は1年次の「基礎物理学」,「微分積分学」,「線形代数学」,「基礎化学」を履修していることが望ましい。また, 2年次の「微分方程式」,「生命物理化学」,「機器分析学」および3年次の「地球環境工学」,「生体電子工学」,「先端機器分析学」に関連する。
授業時間30時間に加え、毎回の授業で行なう演習の復習をおこない、また、テキストの章末問題を解くことによって、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行なうこと。
テキスト・教科書
Physical Chemistry for the Life Sciences
Peter Atkins, Julio de Paula
Oxford University Press; 2nd Revised
参考書
アトキンス生命科学のための物理化学
東京化学同人
成績評価の方法
期末試験の結果(60%)および毎授業の小テストの評価(40%)など、総合的な視点で最終評価を行う。
100点満点で、S評価:90点以上、A評価:80点以上、B評価:70点以上、C評価:60点以上、D評価:59点以下、とする。
教員から一言
各回の授業において、その回の授業内容の理解を深めるための小テストを行いますので、復習に役立てて下さい。また教科書は英語版を指定しており、少し難しいですが予習・復習をすることで専門用語を英語、日本語の両方で習得してください。朝早いですが、頑張りましょう!
キーワード
量子力学, 原子, 分子, 電子構造, 化学結合
オフィスアワー
小金井キャンパス 12号館205室 随時(メールにてアポイントを取ってください)
備考1
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~rjkawano/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/06 17:45:10