科目名[英文名] | |||||
分子生物学Ⅱ [Molecular Biology Ⅱ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022108 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
吉野 知子 [YOSHINO Tomoko] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
<目的>分子生物学IIは分子生物学I に引き続き、分子生物学の基礎を学ぶ科目である。真核生物のゲノム構造や、遺伝子の発現とタンパク質の生産の仕組み、さらに、それらが真核細胞の機能を制御・維持する基本原理を理解することを目的とする。 <概要>真核生物におけるゲノムや遺伝子の構造、DNAの複製、転写、翻訳、及び遺伝子発現の制御機構について、原核生物との違いを比較しながら講義する。また、がん関連遺伝子を含めた細胞の分子生物学についても説明する。各回の授業において授業内容のプリントを配布すると共に、その回の授業内容の理解を深めるための演習を課すので、予習・復習 にも活用して、分子生物学の基本的な考え方や専門用語を習得してほしい。 |
到達基準 |
以下の項目について、理解・説明ができること。 (1) 真核生物における染色体の構造 (2) 真核生物における遺伝子の転写・発現調節機構と、原核生物との違い (3) 真核生物におけるDNAの複製・修復機構 (4) 真核生物における翻訳機構と、原核生物との違い (5) がんの発生機構 この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられている。 |
授業内容 |
第1回 イントロダクション 第2回 染色体の構造 真核生物は原核生物と異なり、DNAは核膜に包まれているとともに、ヒストンと呼ばれる塩基性タンパク質と結合して染色体(もしくは染色糸)と呼ばれる構造をとる。その構築の仕組みについて概説する。 第3回 転写 真核生物におけるDNAからRNAへの転写について解説する。RNAの転写に関わる因子と反応機構について学ぶ。 第4回 遺伝子発現の調節Ⅰ 第5回 遺伝子発現の調節Ⅱ 第6回 遺伝子発現の調節Ⅲ 真核生物においては遺伝子発現の調節に関わる塩基配列やそれと特異的に相互作用する転写装置および転写因子が原核生物と大きく異なる。その両者について比較しながら概説する。 第7回 トピックス 第8回 ディベート、質疑応答、中間試験 第9回 複製・修復 DNAの複製機構及びRNAの修復機構に関して解説する。DNA複製時の変異修復や除去修復、組み換え修復について学ぶ。 第10回 翻訳Ⅰ 第11回 翻訳Ⅱ 真核生物においては転写後 RNAは修飾される。さらに翻訳の機構も原核生物と真核生物とでは異なっている。これらについて、両者を比較しながら概説する。 第12回 がんの発生 第13回 シグナル伝達の分子機構 第14回 まとめ 第15回 ディベート、質疑応答、期末試験 |
履修条件・関連項目 |
基礎分子生物学、分子生物学Iは必ず受講していること。生命化学1・2も受講している(する)ことが望ましい。授業時間30時間に加え、配布したプリントや参考書の復習を行い、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行なうこと。 |
テキスト・教科書 |
講義内容に関連するプリントを配布する。 |
参考書 |
Alberts et al.「細胞の分子生物学」第6版、青山ら翻訳、ニュートンプレス |
成績評価の方法 |
演習(20%)、中間試験(30%)、期末試験(50%)の成績により評価を行う。 |
教員から一言 |
分子生物学Iで学んだ原核生物における遺伝子調節機構をよく理解した上で本講義に臨めば、分子生物学の理解はずっと深まります。また学習した内容についてはその概要をいつでも自分の言葉で的確に記述できるようにしてほしいです。 |
キーワード |
真核生物,DNA複製,転写・翻訳,染色体,遺伝子発現調節,転写因子 |
オフィスアワー |
講義後に質問など随時対応する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/06 17:20:20 |