科目名[英文名] | |||||
応用分子化学実験Ⅰ [Molecular Chemistry Experiments Ⅰ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 3 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022211 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
近藤 篤, 小峰 伸之, 岩間 悦郎 [KONDO Atsushi, KOMINE Nobuyuki, IWAMA Etsuro] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
応用化学実験Iは、応用分子化学科で開講される実験科目(I-VI)の内、無機化学及び分析化学に関連した実験・実習を8テーマを実施する。 滴定を中心とした分析実験を通して実験操作や器具の取り扱いに慣れ、正確な測定結果が得られるよう安全かつ慎重な基礎実験技術を習得するとともに、誤差、有効数字の正しい取り扱いに習熟する。また、無機合成実験としてmetal-organic framework/配位高分子の合成を行なう。 |
到達基準 |
応用分子化学実験Iでは、分析手法(化学分析)や物質合成等の実験を通して、無機・分析化学の講義で学習した知識を確実なものとし、基礎的実験技術を習得することができる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
応用分子化学実験Iでは、以下の8テーマを実施する。グループで行うテーマもあるので、ガイダンス(日時:4月9日(火)14:00〜。場所:8号館L0821教室。持ち物:2018年度版学生実験テキスト、 筆記用具)にてスケジュール・集合場所等を確認すること。 1. 統計処理実習:粒子径分布を実際に計測し、実験データ処理法について学ぶ。 2. 分子模型実習:分子模型を通じて、金属錯体の立体構造を理解する。 3. 重量分析:硫酸銅中の硫酸イオンを硫酸バリウムとして定量する。実験を通して、沈殿形成・ろ過及びガスバーナーを用いた恒量操作などの基礎実験技術を習得する。 4. 酸化還元滴定:ヨウ素を用いてチオ硫酸ナトリウム水溶液を評定し、酸化還元反応及び酸化還元滴定法を理解する。また、これを利用してアセトンの純度決定を行なう。 5. 中和滴定:容量分析の代表的な例として、酸塩基反応を用いた中和滴定を行なう。二次標準溶液の調製及び酸塩基指示薬を用いる滴定操作を習得する。また、ガラス電極pHメーターを用いて中和滴定を行ない、pH滴定曲線を作成する。滴定曲線より中和反応の当量点を求めるとともに、滴定曲線の形状や酸の強弱、ガラス電極の作動原理等について学ぶ。 6. 電気化学測定:電解液に硫酸銅水溶液を用いて、銅/硫酸銅系の電極電位を測定することにより、平衡電気化学を理解し、イオン強度と電極電位との関係について観察する。 7. 錯滴定:EDTA溶液を亜鉛一次標準溶液により評定し、錯形成反応や金属指示薬について学習するとともに錯滴定法についての理論と実験操作を習得する。また、これを利用して石灰岩中に含まれるカルシウムとマグネシウムの分別定量を行なう。 8. Metal-organic framework/配位高分子の合成:3次元フレームワーク構造を有する[Cu3(benzenetricarboxylate)2(H2O)3]の合成を行ない、無機化学実験の基本操作を習得すると共に、細孔性材料についての知識を深める。 |
履修条件・関連項目 |
実験実習を行うにあたっては、安全確保の観点からも予習は必須である。各人は実験テキストを精読し内容の十分な理解を図ると共に、実験手順のフローチャートを作成し、試薬の物理的・化学的性質を事前に調べ、実験ノートに記載しておくこと(15時間)。 実験終了後には、実験レポートの作成を行う。所定の書式に従い、目的、実験操作、結果、考察、結論、参考文献を適切に記述し、決められた期日内に提出すること(30時間)。 授業時間90時間と上記の授業外学習を加え、本学の標準時間数に準ずる予習・復習を行うこと。学習内容は、本学の標準時間数に準じている。 その他 1)「学生教育研究災害傷害保険」に加入していること。 2) 安全規則(白衣、上履き用運動靴、保護メガネ、名札の着用など)を遵守する。詳細はガイダンスで説明する。 |
テキスト・教科書 |
工学基礎実験で用いた応用分子化学科実験テキスト(平成30年(2018年)度版)を引き続き使用する。 |
参考書 |
「実験を安全に行うために(化学同人)」、「続 実験を安全に行うために(化学同人)」、「化学系実験の基礎と心得(頼実正弘編・三共出版)」、「化学実験の安全指針(丸善)」および「化学のレポートと論文の書き方(泉美治他著、化学同人)」を事前に熟読しておくこと。 |
成績評価の方法 |
レポート点(テスト点を含む)(50%)と授業への参加度(実験中の履修態度も含まれる)(50%)を総合して評価する。ガイダンス、講義、実験は全日出席が原則である。遅刻、無断欠席、レポートの提出遅延や未提出、実験中の怠慢行為により、単位の取得が困難になることもある。 |
教員から一言 |
実験は常に危険を伴うので、予習を行い、良く理解して行うこと。器具および機器の取扱い方については教員の指導に従って安全・慎重に行うこと。また、出席は特に重要であり、特別な理由無くしての欠席は認めない。やむを得ない理由(病気、怪我など)で欠席する場合、事前に実験担当教職員に連絡し了承を得た上で、後日教職員の指示に従うこと。レポート提出は期限を必ず守ること。 |
キーワード |
実験,無機化学,分析化学 |
オフィスアワー |
随時対応する。教職員の連絡先は、ガイダンス資料を参照すること。 |
備考1 |
1)レポート締切日時:原則として指定日の8時40分。2)出欠点呼:13時開始 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/22 16:02:38 |