科目名[英文名]
生物機能化学   [Chemistry for Biological Functions]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 022315
責任教員 [ローマ字表記]
村上 義彦   [MURAKAMI Yoshihiko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
近年は、工学や医療などの広範囲な分野において、生物機能の応用(生物の機能を利用した分析法、生物の機能に学んだ材料、医療用のバイオマテリアルなど)が検討されています。本講義では、「材料工学領域で役に立つ」という観点から、生体を構成する低分子・高分子の機能や物性を解説します。本科目は学科専門基礎科目の「生物学」に区分され、2019年度(有機材料化学科2年次配当科目)は必修科目です。
到達基準
本講義では、生物化学の基礎から応用までを幅広く学習して、その周辺のトピックスにも触れることによって、材料工学領域で役に立つ生物化学の知識を習得することを最終的な目標とします。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点は、履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
本講義では、以下の流れに沿って講義を行います。なお、担当教員の出張等の理由により、講義予定が変更になることもあります。講義進行・試験予定・補講予定等の詳細については、講義時間内にアナウンスします。

第1回講義:生物化学
  (生物の条件、細胞の進化、単細胞から多細胞への戦略変換)
第2回講義:生体を構成する分子-1
  (低分子 [水、金属、その他]の機能、化学的な役割)
第3回講義:生体を構成する分子-2
  (高分子 [タンパク質・酵素]の構造・機能)
第4回講義:生体を構成する分子-3
  (高分子 [タンパク質・酵素]の化学的な役割)
第5回講義:生体を構成する分子-4
  (DNA・RNAの構造や機能)
第6回講義:生体を構成する分子-5
  (DNA・RNAが制御する遺伝情報の流れ [複製、修復、転写、翻訳]の生化学的な意味)
第7回講義:生体を構成する分子-6
  (核酸の検出・解析法の基礎)
第8回講義:まとめ、中間試験
第9回講義:生体を構成する分子-7
  (脂質の構造・機能、体内における生化学的役割)
第10回講義:生体を構成する分子-8
  (糖質の構造・機能、体内における生化学的役割)
第11回講義:代謝
  (解糖、食後・空腹時・飢餓時の代謝プロセスおよびその生化学的な解釈)
第12回講義:細胞・1
第13回講義:細胞・2
第14回講義:細胞・3
  (神経細胞などの特殊な細胞)
第15回講義:まとめ、期末試験
  
履修条件・関連項目
授業時間に加え、本学の標準時間に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
特に指定しません。本講義における板書と口頭説明を受講者各自が理解してまとめたノートが、各自にとっての生物化学の教科書になるような講義にしたいと考えています。
参考書
特に指定しません。
成績評価の方法
中間試験及び最終試験の結果によって成績を評価します。出席のみによる加点は行いません。
教員から一言
例えば、「一日三回食事を摂る」「一日二回食事を摂る」「絶食する」・・・どれが効率的なダイエットになるでしょうか?これは代謝の基礎を学べば理解できます。生物化学は生きていく上で必要な知識の宝庫です。
キーワード
生物、医療、バイオマテリアル
オフィスアワー
担当教員が居室に在室している時間であれば対応します。
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~murakami/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/07 11:30:51