科目名[英文名]
有機化学   [Organic Chemistry]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 022404
責任教員 [ローマ字表記]
矢内 光   [YANAI Hikaru]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
有機化学基礎で学んだ知識を踏まえ、反応論の観点からカルボニル化合物(アルデヒド、ケトン、カルボン酸誘導体)、ハロゲン化アルキル、アルコール、芳香族化合物の化学を概説する。
到達基準
(1) 代表的な官能基の構造と性質を正しく説明できる。
(2) 官能基に基づく有機化合物の反応性を説明できる。
授業内容
教科書に沿って、以下の内容を講義する。
第1回:基本概念のおさらい
    有機化合物の酸性度、有機反応の概説。
第2回:カルボニル基への求核付加反応
    アルデヒド・ケトンの求核付加反応を説明する。
第3回:カルボン酸誘導体の求核置換反応
    カルボン酸誘導体の構造を示し、典型的な反応を説明する。
第4回:カルボニル化合物のヒドリド還元とGrignard反応
第5回:立体化学とハロアルカンの求核置換反応
    SN1, SN2機構を説明し,多くの反応例を取り上げる。
第6回:ハロアルカンの脱離反応
    E1, E2機構を説明する。
第7,8回:アルコールの化学
    アルコールの構造と反応性を説明する。
第9回:エーテル・エポキシドの化学
    エーテル,特にエポキシドの反応を説明する。
第10回:アルケンへの求電子付加反応の復習
    有機化学基礎で習ったアルケンへの付加反応の概要を改めて見直す。
第11回:芳香族求電子置換反応
    芳香族求電子置換反応の例を示し,芳香族化合物とアルケンとを反応の観点から比較する。
第12回:エノラートイオンとその反応
    カルボニル化合物の新たな反応として,エノラートの化学を概観する。
第13回:求電子性アルケンの求核反応
    エノラート(等価体)の共役付加反応について説明する。
第14回:まとめ
   講義した内容をまとめ、説明が不足した点などを補う。
第15回:期末試験
履修条件・関連項目
有機化学基礎を履修していることが望ましい。
テキスト・教科書
『有機化学 改訂第2版』奥山格,石井昭彦,箕浦真生(丸善出版)
参考書
『電子の動きでみる有機反応のしくみ』奥山格・杉村孝志 著(東京化学同人)
『マクマリー有機化学(中・下巻)第9版』(東京化学同人)
成績評価の方法
主として期末試験と課題によって評価する。また、各自の理解度を確認するための小テストを適宜行うが、成績には反映しない。受講者の理解度に応じて中間試験を行う場合がある。
教員から一言
有機化学で習う分子構造や反応は、膨大で途方にくれるかもしれません。しかし、幾つかの基本的な概念を理解することができれば、様々な構造や反応を体系づけて理解することができます。構造や反応機構を、自分の手で書くことは、こうした基礎概念を身につける近道です。
キーワード
アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エステル、アミド、ハロゲン化アルキル、アルコール、芳香族化合物
オフィスアワー
非常勤ですので、講義直後に質問してください。E-メール(yanai@toyaku.ac.jp)による相談も受け付けます。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/14 12:03:21