科目名[英文名]
システム工学概論   [Introduction to System Engineering]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 022406
責任教員 [ローマ字表記]
大橋 秀伯   [OHASHI Hidenori]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
化学システム工学科に所属する皆さんは、「システム」とは何かを理解していますか?
世の中には化学システム以外にも通信システムや電機システム、機械システムなど多様なシステムが存在します。システム工学とはそんなシステムをどう扱うのか、という学問です。
本講義では、化学システムに縛られることなく、一般的なシステムの取り扱いにどのような手法が用いられているのかを演習を交えて学んでいきます。
到達基準
システム工学の代表的な解析手法として、
 A.代替案:評価基準を設定して、複数の候補から最適なものを選択する
 B.統計解析:データを取ると基本ばらつく。そのデータを統計的に扱う基礎・技術を学ぶ
 C.線形計画法:複数の制約条件の中で、最適な解を導き出す
 D.信頼性工学:個々の故障頻度から、システム全体の故障頻度を評価する
の4つを扱います。これらの手法に関して一定の理解度に達していること。
授業内容
第01回 序論 システム・システム工学の序論・代替案1(一対比較法)
第02回 代替案2(クリーの方法・規格化・Saatyの階層化意思決定法)
第03回 統計的解析1(母集団・不偏性・正規分布・標準正規分布表)
第04回 統計的解析2(t分布・統計的推定)
第05回 統計的解析3(統計的仮説検定)
第06回 代替案と統計的解析のまとめ 中間試験
第07回 代替案と統計的解析のまとめ 復習日

第08回 線形計画法1(最適化問題・線形計画法・図式解法)
第09回 線形計画法2(スラック変数・2変数のシンプレックス法)
第10回 線形計画法3(3変数以上のシンプレックス法)
第11回 信頼性工学1(故障型・直列・並列・冗長システム)
第12回 信頼性工学2(複雑なシステムの信頼度・真理値表・構造関数)
第13回 信頼性工学3(ワイブル分布・ワイブル解析)
第14回 線形計画法と信頼性工学のまとめ 期末試験
第15回 線形計画法と信頼性工学のまとめ 復習日

シラバスは変更になることもあります。その際には授業で告知します。
履修条件・関連項目
特になし。
テキスト・教科書
随時、必要時、プリントを配布します。理解を深めるためには例えば下の参考書を参照のこと。
参考書
(1)新版システム工学通論、中村・浜岡・山田 共著、朝倉書店
(2)システム工学(第2版)、室津・大場・米澤・藤井・小木曽 共著、森北出版
(3)現在システム工学概論(改訂2版)、三浦・浜岡 共著、オーム社
(4)システム工学通論、山田・藤川・安信 共著、コロナ者
これらの教科書はあくまで例に過ぎず、図書館などで自分に合った書籍を探すと良い。
成績評価の方法
平常点(20%)・演習点(20%)・中間試験(30%)・期末試験(30%)の合計が60点以上であれば合格とします。上の到達基準を参照してください。中間試験でA,Bの、期末試験でC,Dの理解度を問います。
教員から一言
原則、演習も多用します。自らの手で問題を解くことにより理解を深めてください。
キーワード
システム 代替案の評価 線形計画法 信頼性工学 統計解析
オフィスアワー
事前にメール等でコンタクトを取ってください。 ohashi@go.tuat.ac.jp
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/01/17 20:47:49