科目名[英文名]
プロセスシステム工学   [Process System Engineering]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 022420
責任教員 [ローマ字表記]
山下 善之   [YAMASHITA Yoshiyuki]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
化学技術者には、化学プロセスの中で起きている現象をより深く理解した上で、プロセス制御のために必要な情報を提供できる能力が要求されている。そのために必要な、化学プロセスのダイナミックッス(動特性)について正しい知識を習得する。また、化学プロセスの現実的かつ合理的なモデルを立て、数式で表現し、そのモデルを解く能力を養成する。さらに、それを、プロセス制御のために役立てる能力を養成する。
到達基準
1.簡単なプロセスの動的モデルを作り解けること。
2.ステップ応答の意味を理解していること。
3.フィードバック制御システムの構成とP&IDを理解していること。
以上は、中間試験にて評価する。
4.PID制御の意味を理解していること。
5.PID制御系のパラメータを適切に設定できること。
6.カスケード制御や内部モデル制御の意味を理解していること.
以上は、期末試験にて評価する。
授業内容
第1回  プロセス制御の基本概念を学習する。
第2回  ラプラス変換を用いたモデル化と解法を学ぶ。
第3回  簡単なプロセスを例にして動特性のモデル化の方法を学ぶ。
第4回  伝達関数、ブロック線図について学習する。
第5回  伝達要素の過渡応答について学習する。
第6回  最適化の基礎について学習する。
第7回  フィードバック制御の概念と計装記号を学習する。
第8回  中間試験
第9回  PID制御系の動特性について学習する。    
第10回 過渡応答を用いたPID制御系設計について学習する。 
第11回 モデルを用いた制御系設計について学習する
第12回 少し進んだ制御手法について学習する。
第13回 シーケンス制御などについて学習する。
第14回 プロセス制御の実装と計装について学習する。
第15回 期末試験

履修条件・関連項目
化学工学基礎、移動現象論、線形代数、常微分方程式Iの全科目を履修していることが望ましい。
テキスト・教科書
橋本、長谷部、加納 著「プロセス制御工学」,朝倉書店(2002)
参考書
大嶋正裕 著 「プロセス制御」 コロナ社 (2003)
山本重彦・加藤尚武 著 「PID制御の基礎と応用」 朝倉書店 (2005)
成績評価の方法
最終評価は、中間試験と定期試験の成績を70%、演習、レポート点を30%の割合で、合計100点満点で評価する。成績はS, A, B, C, Dで評価し、Sは90点以上、Aは80以上90点未満、Bは70以上80点未満、Cは60以上70点未満、Dは60点未満で、達成度の合格ラインはC以上の60点以上とする。
尚、中間・定期試験の受験資格として、出席率が70%以上であることを条件とする。
教員から一言
動特性のモデル化とプロセス制御の基礎を理解することに努めてほしい。そのための数学的知識の復習、収支の概念、制御システムの構成、過渡応答、現象のモデル化に重点を置いて講義する。
キーワード
プロセス制御  ラプラス変換 伝達関数 動特性 フィードバック制御
オフィスアワー
月曜日10:30〜13:00
備考1
具体的教育方法:毎回簡単な演習(クイズ)も実施する.また,moodle を活用して、配布資料などを示し、予習や復習に利用できるようにする。
備考2
過去の成績分布は以下の通り(履修放棄者を除く).
H22(2010) S:18%, A:20%, B:22%, C:31%, D: 9%
H23(2011) S:21%, A:33%, B:21%, C:13%, D:12%
H24(2012) S:33%, A:26%, B:21%, C:14%, D: 7%
H25(2013) S:11%, A:20%, B:31%, C:27%, D:11%
H26(2014) S:12%, A:39%, B:22%, C:17%, D:10%
H27(2015) S: 9%, A:23%, B:40%, C:19%, D: 9%
H28(2016) S: 6%, A:28%, B:28%, C:20%, D:12%
H29(2017) S:21%, A:17%, B:21%, C:13%, D:10%
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~pselab/yyama/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/07 12:40:55