科目名[英文名] | |||||
機械加工学Ⅰ [Manufacturing ProcessesⅠ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022514 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
笹原 弘之 [SASAHARA Hiroyuki] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
【目的】 航空機や自動車,半導体や携帯電話,さらには様々な機器・機械が進歩発達していけるのも,それを実現できる技術,すなわち製造技術があるからである.この製造技術の基本が機械加工学である.刃物や砥石を用いて金属やセラミックス、プラスティックスなどを加工する際の加工原理、加工機械、設計との関連について学ぶことを目的とする。 【概要】 ・機械システム工学の中で機械加工学の果たす役割、機械加工学の歴史を学ぶ。 ・単刃工具による加工法と加工機械、例えば旋盤の運動を理解する。 ・多刃工具による加工法と加工機械、例えばフライス盤の運動を理解する。 ・砥石を使う加工法と加工機械、例えば平面研削盤の運動を理解する。 ・機械部品の創成に必要な機械の運動を学び、工作機械の原理を理解する。様々な加工機械は、目的に合わせて設計されていることを理解する。 |
到達基準 |
工作機械,工具による形状の創成機構が説明でき,ある部品を機械加工しようとした場合に,加工精度,生産量,経済性,などを勘案して,工作機械を選択し,加工の手順を大まかに考えることができる.また,機械加工(切削および研削)における加工点での物理現象を説明できる. 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
第1回 機械システム工学の中で機械加工学の果たす役割について,自動車製造過程を例として機械加工の役割について理解する.また,石器時代から,産業革命におけるワットの蒸気機関,現在のNC工作機械を示し,機械加工の歴史と発展について学習する. 第2回 高付加価値加工 身の回りの工業製品の製造方法について調べ,如何に高付加価値が付与されているかについて学ぶ. 第3回 切削加工1 切削加工の特徴,切削工具と工作機械について学ぶ 第4回 切削加工2 せん断変形による切りくず生成を理解し,すくい角や摩擦の影響,力のバランス,切削エネルギについて理解する. 第5回 切削加工3 切削温度,構成刃先,工具材料,工具摩耗,工具寿命について学習する. 第6回 切削加工4 仕上げ面の粗さ、切削液の効果について理解する。また,チップブレーカについて理解する. 第7回 第1回から第6回までの範囲についてのまとめ.中間試験 第8回 研削加工1 研削加工の原理、使用目的について学ぶ. 第9回 研削加工2 研削加工の砥石の構造、課題について学び,砥石の自生作用,切れ味について理解する. 第10回 研磨加工 研磨加工の原理と特徴について学習する.さらにシリコンウエハの平坦化にも遊離砥粒加工が必要であることを理解する. 第11回 接合と溶接 部品と部品を接合する各種の技術について学ぶ 第12回 Additive Manufacturing 付加製造の原理と適用例について学ぶ 第13回 航空機製造を例題に,先進的・高付加価値な製造技術について学ぶ 第14回 多軸制御工作機械の特徴と適用先,問題点について学習する. 第15回 第8回から第14回までの範囲についてのまとめ.定期試験. |
履修条件・関連項目 |
機械加工学Ⅱ,生産システム工学 授業時間 30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し,本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
初めての生産加工学1 基本加工技術編(講談社) 適宜,資料を配付する. |
参考書 |
生産加工の原理(日刊工業新聞社),機械工作法(朝倉書店),Manufacturing Processes & Systems(Wiley), Metal Machining -Theory & applications(Arnold) など |
成績評価の方法 |
提出課題および小テスト30%,中間試験 30%,期末試験 40%の割合で評価する. |
教員から一言 |
◎自動車,航空機,スマートフォンなど生活を豊かにする高付加価値な工業製品を製造するために必要不可欠な技術について学ぶ. ◎機械加工学は文字通り「機械」で「加工」してものを作る,最先端技術の基盤となる. |
キーワード |
切削加工,研削加工,工作機械,工具,砥石,アディティブ・マニュファクチャリング |
オフィスアワー |
オフィスアワーは火曜日の 12:00〜14:00。その他教員が在室していれば、質問等随時対応する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/17 10:06:52 |