| 科目名[英文名] | |||||
| 植物工学 [Plant Science and Engineering] | |||||
| 区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 1 | |
| 対象学科等 | 対象年次 | 3～4 | 開講時期 | 1学期 | |
| 授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023104 | ||
| 責任教員 [ローマ字表記] | |||||
| 山田 晃世 [YAMADA Akiyo] | |||||
| 所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス | ||
| 概要 |
| 植物工学に関連する最先端の話題を選んで、その背景から将来展望に至るまでを講義する。具体的には、植物の構造、光合成に関する最新の知見を紹介する。また、植物ホルモン（オーキシン、サイトカイニン、エチレン、アブシジン酸等）の役割を紹介する。また、高等植物の環境ストレス耐性機構に関する最新の知見を紹介する。これらの内容を通して、遺伝子組換え植物の問題点と可能性について解説する。 |
| 到達基準 |
| 植物はどのように進化して、現在に至ったかを理解する。また、これに関連して植物は生産する多様な二次代謝産物や植物ホルモンの役割を理解する。この科目はディプロマポリシーの観点Bに対応つけられている。 |
| 授業内容 |
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第１回 植物生理学概要等について(シロイヌナズナで得られた知見について) 第２回 植物細胞について。植物の構造の概観、細胞周期、原形質連絡等について解説する。 第３回 光合成 光捕集アンテナ、電子伝達機構、葉緑体での水素イオンの流れとATP合成について解説する。カルビン回路の制御、光呼吸について。Ｃ４炭素回路やＣＡＭ光合成等のCO2濃縮機構、デンプンとショ糖の生合成について解説する。 第４回 篩部転流について。篩部を輸送される物質（ショ糖、アミノ酸、ホルモンと無機イオン）について、また光合成産物の割り当てと分配について解説する。 第５回 ２次代謝産物と植物防御機構について。代表的な２次代謝産物として知られているテルペン類、フェノール性化合物、含窒素化合物について解説する。 第６回 ２次代謝産物の役割を含め、植物の病原菌に対する防御機構について解説する。 第７回 小テストと解説を行う。 第８回 植物ホルモンその１、オーキシンについて。生合成と代謝、生理学的効果（細胞伸張、光屈性、重力屈性）について解説する。 第９回 植物ホルモンその２、ジベレリンについて。生合成と代謝、生理学的効果（成長制御機構）について解説する。 第１０回 植物ホルモンその３、サイトカイニンについて。生合成と代謝、生理学的効果、細胞、分子レベルでのサイトカイニンの作用機構について解説する。 第１１回 植物ホルモンその４、エチレンにいて。生合成と代謝、生理学的効果について解説する。 第１２回 植物ホルモンその５、アブシジン酸について。生合成と代謝、生理学的効果（種子の成熟と抗ストレスシグナル）について解説する。 第１３回 高等植物のストレス耐性機構その１（塩・乾燥ストレス耐性について）各種アンチポーター、適合溶質の合成系酵素、ストレス応答転写調節因子等、及び乾燥ストレス応答遺伝子に関する最新の知見を紹介する。 第１４回 高等植物のストレス耐性機構その２（高温、低温、凍結耐性機構について）ヒートショックプロテイン等のシャペロンや、脂質構成成分の変化、コールドショックプロテイン、アンチフリーズプロテイン等の役割等について解説する。 第１５回 テストを行う。 |
| 履修条件・関連項目 |
| 生命工学科の学部授業「生命化学 I, II, III」および「分子細胞生物学」を履修しておくことが必要。 |
| テキスト・教科書 |
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以下の参考書などからまとめた プリント資料をもとに開講する。 |
| 参考書 |
| 「テイツ・ザイガー 植物生理学(第3版)」（培風館），「植物の環境応答」（秀潤社） |
| 成績評価の方法 |
| 授業参加度、講義中に行う小テスト等の平常点、期末試験で評価する。 |
| 教員から一言 |
| 講義を通して、遺伝子組換え植物の問題点と可能性について考えていただきたい。 |
| キーワード |
| シロイヌナズナ，植物ホルモン，光合成，２次代謝，ストレス耐性 |
| オフィスアワー |
| 第5火曜日 |
| 備考１ |
| 備考２ |
| 参照ホームページ |
| 開講言語 |
| 日本語 |
| 語学学習科目 |
| 更新日付 |
| 2020/03/10 10:26:40 |