科目名[英文名]
生理学Ⅱ   [Physiology Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 023114
責任教員 [ローマ字表記]
宮浦 千里, 稲田 全規   [MIYAURA Chisato, INADA Masaki]
所属 感染症未来疫学研究センター 研究室   メールアドレス

概要
 生命現象を理解するには、遺伝子、タンパク質、細胞、器官、生命個体、という各々の単位で理解することが必要である。生理学の講義では、ヒトのからだのしくみを細胞、器官(臓器)、固体で理解することを目的とする。また、病気の発症や健康についての理解を深め、そのメカニズムを理解する応用力を養うために、各器官のしくみと調節因子と関連させて、病気の発症についても講義する。例えば、膵臓の機能とインスリンについて学ぶと同時に糖尿病について学ぶことによって応用力を養うことが可能となる。生理学I(3年前期)では内分泌(ホルモン、生殖、糖尿病など)・がん・消化器(胃や腸)・感覚器(眼、耳、鼻)について、生理学II(3年後期)では筋肉・血液・免疫・循環器(血管と心臓)・呼吸器(肺)・泌尿器(腎臓と膀胱)について学ぶ。生理学の履修により、ヒトの全身の器官について、その形と機能、病気との関連を理解することができる。
到達基準
授業内容
 ヒトの各種臓器の形と機能、病気との関連について、生理学Iでは、次の項目について講義する。
1. 内分泌:ホルモンの定義、脳(視床下部、下垂体)で産生されるホルモンの構造と機能
2. 内分泌:甲状腺ホルモンの構造と機能
3. 内分泌:カルシウム代謝調節ホルモンと骨
4. 内分泌:副腎が産生するホルモン(副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン)の構造と機能
5. 内分泌:膵臓が産生するホルモン(インスリン、グルカゴン)の構造と機能
6. 内分泌:血糖の調節と糖尿病
7. 中間テストと補習
8. 内分泌:生殖機能①男性生殖器とアンドロゲン
9. 内分泌:生殖機能②女性生殖器とエストロゲン
10. がん:がん細胞の増殖と悪性腫瘍
11. 消化器系:胃・腸・膵臓・肝臓の構造、消化液と吸収
12. 感覚器:眼の構造と光受容のしくみ
13. 感覚器:耳(聴覚)、鼻(臭覚)、舌(味覚)の構造と機能
14. 補講
15. 定期試験
履修条件・関連項目
関連科目;「基礎生物学」を履修しておくことが好ましい。
テキスト・教科書
シンプル生理学(改訂第7版) 南江堂  著者:貴邑冨久子、根来英雄 (生協で購入可能)
参考書
なし
成績評価の方法
授業参加(30%)、中間テスト(30%)、定期試験(40%)による総合評価
教員から一言
 生命工学科の3年生にとって、生理学の講義は「生命を理解する」ために、ヒトの全身の器官(臓器)の形や機能について理解し、また、関連する病気について学べる唯一の授業です。また、卒業研究や大学院への進学、将来の就職を考える上でも、生命科学の基礎と応用力を養うことが可能です。積極的な姿勢で受講することを期待しています。生命工学科以外の学生の聴講も歓迎します。
キーワード
病態生理、ヒトのからだ、生命、動物、病気
オフィスアワー
常時(メール予約のこと)
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2020/03/06 14:11:39