科目名[英文名] | |||||
有機化学Ⅴ [Organic Chemistry V] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023305 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
米澤 宣行, 岡本 昭子 [YONEZAWA Noriyuki, OKAMOTO Akiko] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | 4号館248a | メールアドレス |
概要 |
【概要】主に天然有機物の化学について講義する。エノラートの反応性などの解説にあわせて糖類(単糖・二糖・オリゴ糖・多糖)の分類,表示法,構造,化学的および物理的性質について詳述する。また窒素を含む官能基やヘテロ環化合物の化学的挙動を解説した後,アミノ酸,ペプチド,タンパク質,核酸といった生体関連物質・高分子を対象に,分類・表示法・構造・化学的および物理的性質について詳述する。 |
到達基準 |
【目標】アミン・ヘテロ環化合物・ジカルボニル化合物の化学的性質を理解し,また糖類・タンパク質・核酸といった生体関連物質に関する基本的理解を得る。 |
授業内容 |
授業の進め方は状況により変わることもあるが,おおむね以下の内容で進める。 第1回 ガイダンスと概論 第2回 活性メチレンをもつ化合物の反応1(教科書23章) エステルエノラートによる反応をClaisen縮合,Dieckmann縮合などを学ぶことで理解する。 第3回 活性メチレンをもつ化合物の反応2(教科書23章) β-ジカルボニル化合物のもつ高い反応性をMicheal反応,Robinson環化などを学ぶことで理解する。 第4回 炭水化物1(教科書24章) 炭水化物の名称や構造を学ぶ。 第5回 炭水化物2(教科書24章)および 炭水化物の反応(酸化的開裂,還元,アミンとの縮合,グリコシル化,増炭および減炭反応など)を学ぶ。 第6回 炭水化物3(教科書24章)および 炭水化物の反応(酸化的開裂,還元,アミンとの縮合,グリコシル化,増炭および減炭反応など)を学ぶ。 第7回 炭水化物4(教科書24章)および 二糖類や多糖類の構造や自然界での機能などについて学ぶ。 第8回 第2回〜第7回のまとめと試験 第9回 ヘテロ環化合物1(教科書25章) ヘテロ環化合物には非芳香族へテロ環化合物と芳香族ヘテロ環化合物があることを理解するとともに,非芳香族へテロ環化合物の反応について学ぶ 第10回 ヘテロ環化合物2(教科書25章) ピリジンやキノリンなどの含窒素芳香族ヘテロ環化合物の合成法や反応,性質について学ぶ。 第11回 ペプチド・タンパク質・核酸1(教科書26章) アミノ酸の種類と性質,合成法について理解する。 第12回 ペプチド・タンパク質・核酸2(教科書26章) ポリペプチドの高次構造について学ぶ。 第13回 ペプチド・タンパク質・核酸3(教科書26章) ポリペプチドの合成法について学ぶ。 第14回 ペプチド・タンパク質・核酸4(教科書26章) NAの二重ラセン構造やRNAの働きなどを化学的観点から理解する。 第15回 ペプチド・タンパク質・核酸5(教科書26章) DNAの配列決定と合成について学ぶ。 |
履修条件・関連項目 |
有機材料化学科で2年次までに開講されている有機化学系科目の内容について単位を取得できる程度に理解していること。 |
テキスト・教科書 |
Organic Chemistry Structure and Function 7th edition Peter Vollhardt, Neil E. Schore ISBN: 978-1464120275 |
参考書 |
成績評価の方法 |
試験を前半(50%)と後半(50%)で実施する。 受講者の理解度に応じて評価の割合を変更することもある。講義内に行われる指示に従うこと。 |
教員から一言 |
エノラートやヘテロ環は,糖,タンパク質,DNAに代表される生体高分子および生体関連分子に関して学ぶうえでも重要です。本講義は,有機化学として重要な要素を多く含みますので,積極的な受講を望んでいます。 |
キーワード |
ヘテロ環化合物,炭水化物,アミノ酸,タンパク質,核酸 |
オフィスアワー |
講義終了後,1時間程度。ただし可能な限り何時でも対応する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
英語 |
更新日付 |
2019/02/26 13:50:04 |