科目名[英文名] | |||||
有機材料化学実験Ⅲ [Experiments of Organic Materials ChemistryⅢ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 4 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023308 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
中野 幸司, 兼橋 真二 [NAKANO Koji, KANEHASHI Shinji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
「高分子高次構造実験」では高分子がつくる構造とその基礎的な評価方法の基礎を学び、その習得を目指す (兼橋 真二担当)。「有機化学実験Ⅱ」では基本操作である分液操作・蒸留・再結晶などの習得を目指すとともに、実験を通じ、反応挙動や分子の化学的性質をつかむ (岡本 昭子担当)。 |
到達基準 |
高分子高次構造実験: 光学的性質, 電気的性質と高次構造との関連を理解すること。 有機化学実験Ⅱ: カルボニル基の関係する有機反応の特徴を理解すること。自主的に実験を組み立て, 仮説を立てる, 探索する, 課題発見の一連の過程を楽しめるレベルになること。 |
授業内容 |
(高分子高次構造実験) 1.高分子の光学的性質:光学異方性と偏光解析 a. 光学的異方性と偏光の基礎概念 b. 干渉色(偏光色)出現の原理 c. 偏光顕微鏡の使い方と原理 d. 未知異方性体の主軸決定法と検板による加減色効果 e. 高分子の配向とその評価(高分子配向膜および繊維の複屈折測定) f. 球晶および液晶の偏光顕微鏡による観察と観察結果に基づいた構造評価 2.回折と散乱 a. 光の干渉と回折(スリットや髪の毛による光の回折) b. レーザーとX線の原理 c. X線回折像に基づいた結晶格子面間隔、結晶化度、配向の評価 d. 静的光散乱 (有機化学実験II) 1. Grignard反応:禁水試薬の取扱い・反応における温度制御 2. Wittig反応:SN2反応・分液操作・カラムクロマトグラフィー 3. カルボニル化合物の還元反応:分液操作・TLCによる反応追跡 4. Friedel-Crafts反応:反応制御・類縁化合物の分離・精製操作および分析方法 5. ε-カプロラクタムの合成 :転位反応・純度の確認方法 |
履修条件・関連項目 |
(高分子高次構造実験)熱力学I,II, 振動・波動の物理, 光学基礎 (有機化学実験II)有機化学I-III, 無機化学I, 分析化学 |
テキスト・教科書 |
学科指定の実験テキストを用いる。 高分子高次構造化学実験: テキスト(水色) 有機化学実験II: テキスト(桃色), テキスト別冊(オレンジ色) 安全マニュアルは随時使用するので両実験ともに持参のこと。 |
参考書 |
(高分子高次構造実験)テキストに記載, または実験中に指示する。 (有機化学実験II)ボルハルトショアー現代有機化学, ジョーンズ有機化学(下)あるいはハート基礎有機化学 |
成績評価の方法 |
(高分子高次構造実験)実験中のディスカッションと発表, レポートにより総合的に評価する。 (有機化学実験II)出席, 予習状況, 実験態度, 実験後の口頭試問およびレポートにより総合的に評価する。レポート提出期限の遅れは大きく減点する。 |
教員から一言 |
(高分子高次構造実験)ロボット的(受身的)に課題をこなすのではなく, 考えながら実験をするよう心掛ける。そのためにディスカッションの時間を多く設けている。 (有機化学実験II)沈澱の生成, 反応溶液の色の変化など, 視覚的に反応の進行が捉えられる実験を設定している。安全に実験を行い,分子の振る舞いを観る楽しみを味わってもらいたい。 |
キーワード |
オフィスアワー |
実験中, 適宜質問を受け付ける。 |
備考1 |
(高分子高次構造実験)実験前に与えられた課題に対して口頭発表を行う。 |
備考2 |
(1)原則, 欠席した場合は単位を与えない。遅刻は大きく減点する。やむを得ない事由が発生した場合は, 本人だけで対応を判断せず, 直ちに担当教員に連絡し, 指示を受けること。状況に応じて, 学科教室会議で対応を審議する場合もある。 (2)カリキュラムや内容に関し, 変更の可能性もありうる。実験オリエンテーションへの出席はもちろんのこと, 毎時間スタッフからのアナウンスには注意を払い, 臨機応変に対応のこと。 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
英語 |
更新日付 |
2019/02/26 14:08:36 |