科目名[英文名] | |||||
高分子・繊維物理Ⅱ [Physics of Polymers and Textiles Ⅱ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 023313 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
戸木田 雅利 [TOKITA Masatoshi] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本講義では、化学的な観点と物理的な観点の両面から高分子物性の基礎を学習します。内容は、高分子物性の中でも特に重要な、力学的性質、熱的性質、電気的性質が中心です。これらの物性をミクロな観点から深く理解する基礎力、およびマクロな観点から高分子材料の実用性に結びつける応用力を身につけることを目標とします。さらに、高分子材料に関する先進研究の紹介や実際のサンプル観察などを行い、幅広い専門知識を得ることも重要視します。学科専門科目の有機材料化学専門科目1に区分され、選択必修科目です。 |
到達基準 |
高分子材料の力学的性質(応力と歪み、粘弾性)、熱的性質(ガラス転移、緩和現象)、電気的性質(誘電性・圧電性、導電性、イオン伝導性)を理解する。本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人) 5章:高分子の物性(p.190-281) (1)授業ガイダンス、ミニテスト(関連講義の理解度チェック) (2)高分子の力学的性質 1:高分子のひずみと応力 (p.190-193) 2:高分子の粘性と弾性、静的粘弾性 (p.193-196) 3:天然ゴム (NR)、ゴム弾性 (p.198-199) 4:動的粘弾性 (p.196-198)、粘弾性体の非線形現象 (p.201-204) 5:分子論的解釈 (p.204-210)、粘弾性量の解析法 (p.214-215) (3)高分子の熱的性質 1:熱物性の測定法 (p.227-230) 2:高分子の転移-1(融解、結晶化)(p.230-232) 3:高分子の転移-2(ガラス転移、エンタルピー緩和)(p.233-235) (4)高分子の電気的性質 1:高分子の誘電性 (p.238-242) 2:高分子の圧電性 (p.242-246) 3:導電性高分子 (p.247-255) 4:イオン伝導性高分子 (p.255-261) 5:イオン伝導性高分子の応用(Liイオン二次電池、燃料電池など) (5)まとめ、期末試験 |
履修条件・関連項目 |
関連する講義:高分子化学Ⅰ,Ⅱ、高分子・繊維物理Ⅰ 高分子・繊維物理Ⅰは、習得済みが望ましい。授業時間に加え、本学の標準時間に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人) |
参考書 |
図書館にある物理化学に関する書籍を参考にしてください。 |
成績評価の方法 |
期末試験(50%)やレポートなどから総合的に評価します。期末試験の欠席は即D評価につながります。レポートの遅刻・未提出、著しく多い欠席は総合的な評価に影響します。 |
教員から一言 |
タイヤ、ペットボトル、シャツなど、身の回りに広く使われている高分子素材や繊維材料について改めて考えて欲しいと思います。本講義を通じて、高分子材料の面白さを知るきっかけを作ってください。やる気と熱意をもって取り組めば、結果は必ずついてくるはずです。授業中には良い質問をしようとする気持ちを常に持ち、高分子物性の理解を深めるための努力をしましょう。なお、授業では理解を深める目的で、最新研究の紹介、簡単な実験やサンプル紹介などを数回予定しています。 |
キーワード |
応力と歪み、粘弾性、ガラス転移、緩和現象、誘電性・圧電性、導電性、イオン伝導性 |
オフィスアワー |
4号館1階・121号室にて随時 |
備考1 |
過去の成績分布は以下の通り(Dは履修のみも含む) H30(2018) S: 4.6%, A: 34.9%, B: 39.5%, C: 14.0%, D: 7.0% H29(2017) S: 5.3%, A: 47.4%, B: 34.2%, C: 13.1%, D: 0% H28(2016) S: 5.6%, A: 30.6%, B: 33.3%, C: 19.4%, D: 11.1% |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/07 12:55:07 |