科目名[英文名]
固体物理Ⅱ   [Solid State Physics Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 44  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 024601
責任教員 [ローマ字表記]
前橋 兼三   [MAEHASHI Kenzo]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
物理システム工学カリキュラム中の選択必修科目として、本授業では、これまでに学んだ量子力学を基礎として、固体中の電子の状態を記述する手法を学ぶ。少数の原子からなる分子の化学結合・電子状態から巨視的な固体の結合論・電子状態へ展開する。物質には、金属・半導体・絶縁体があるのか?に対する基礎的な理解を目的とする。後半では、半導体の電子レベルで基礎物性を紹介し、ダイオード中の電子、ホールの働きを基本とした動作原理を理解することを目的とする。さらに、半島体/金属界面、光起電力効果を解説します。
到達基準
(1)少数の原子からなる分子の化学結合・電子状態から巨視的な固体の結合論・電子状態を理解し、説明できるようにする。

(2)電子レベルでのダイオード等の素子を理解できる。

履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
第1回 結晶構造 (分類、面方位)
第2-3回 k空間 (逆格子、回折、ブリルアンゾーン)
第4-6回 固体のエネルギーバンド (バンドギャップの起源、ブロッホ関数、空格子近似)
第7回 半導体の概念 (性質、分類、構造)
第8回 半導体の光応答 (吸収、発光)
第9-10回 キャリア濃度 (状態密度、フェルミ分布、真性半導体、不純物半導体)
第11-12回 pn接合 (概念、少数キャリア注入、熱平衡状態、バイアス印加状態)
第13回 光起電力効果 
第14回 半導体・金属接合
第15回 まとめ
    定期試験
履修条件・関連項目
大学初級レベルの電磁気学、量子力学、熱統計力学の知識を前提として講義を進めます。
さらに、電子回路、固体物理学Iを発展した内容に関して講義を行います。
授業時間30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 
テキスト・教科書
参考書を参照すること。
資料、演習問題を配付する。
参考書
固体物理学-工学のために 岡崎 誠 著 裳華房
キッテル 固体物理学入門 丸善
成績評価の方法
レポート(20%)、期末試験(80%)を総合的に評価する
教員から一言
これまでに学んだ量子力学を基礎として、固体中の電子の状態を記述する手法を学び、発展した形で、半導体について学習する。この講義を基礎として、守株の半導体素子に関して理解できることを期待しています。
キーワード
固体のバンド構造、半導体
オフィスアワー
可能な限りいつでも対応します。mail での質問も可。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/14 23:03:46