科目名[英文名]
生物生産科学フロンティア講義Ⅷ   [Special Lectures on Frontier of Biological Production Ⅷ]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 05MP5109
責任教員 [ローマ字表記]
三浦 英樹, 田中 治夫   [MIURA Hideki, TANAKA Haruo]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
【目的】生物生産活動は、自然環境を利用して行われてきた。この講義では、食料生産と環境保全との調和を考えるための基礎知識となる自然環境(特に、地形、表層地質、土壌、植生)の成り立ちおよび、それに影響を与えてきた人為活動の歴史を理解することを目的とする。
【概要】約260万年前以降の地質時代である「第四紀」は、寒冷な氷期と温暖な間氷期を周期的に繰り返してきた時代であり、そのような環境変動は、現在見られる自然環境を形作り、人類はその環境変動の中で地球の自然を変えてきた。この講義では、第四紀の環境変動と人為活動の概要を学び、次に、主として関東平野の地形、表層地質、土壌、植生が、具体的にどのように形成されてきたのかを、地形図や主題図等の教材を用いて解説する。その過程で、受講生も積極的に地図の判読作業を行うようにする。
本科目は、生物生産科学専攻の専攻共通科目に区分される。
到達基準
第四紀の地球環境変動と人類活動の概要を理解し、主として関東平野で見られる身近な自然環境(特に、地形、表層地質、土壌、植生)の成り立ちを考えることができる。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
本講義は,非常勤講師の三浦英樹先生(国立極地研究所・准教授)が行います。
日程:9月18日(水) 10:00〜17:30
教室:6-209
1. “第四紀”とは、どういう時代か?:氷期-間氷期サイクルの概念
2. 第四紀の環境変動と身近な自然環境の形成には、どのような関係があるのか?
3. 第四紀の環境変動と人類の生産活動の歴史には、どのような関係があるのか?
履修条件・関連項目
授業時間の7.5時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる22.5時間以上の予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
教科書は使用せず、講師が作成した教材を配布する。
参考書
貝塚爽平 「東京の自然史」 講談社(学術文庫)、
中村和郎・小池一之・武内和彦編 「日本の自然 地域編3 関東」 岩波書店、
山崎晴雄・久保純子 「日本列島100万年史」 講談社(ブルーバックス)、
守山 弘 「自然を守るとはどういうことか」 農山漁村文化協会(人間選書)
成績評価の方法
成績は、作業レポート30%および最終レポート70%で評価する
教員から一言
生物生産活動の基盤である地形・表層地質・土壌・植生を、歴史的かつ俯瞰的に捉えることで、現在の人為的活動である農業が、自然環境の改変や保全に対してどのような意義を持つのかを考えられるようになって欲しい。
キーワード
第四紀、氷期・間氷期サイクル、地形発達史、土壌生成史、自然史、人類史、農耕史、人新世
オフィスアワー
メールで対応する。
備考1
備考2
参照ホームページ
https://researchmap.jp/h_miura/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/22 17:07:42