科目名[英文名] | |||||
生物制御科学Ⅲ [Bioregulation and Biointeraction Ⅲ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~1 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 05ac0009 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
福原 敏行, 夏目 雅裕, 中村 達 [FUKUHARA Toshiyuki, NATSUME Masahiro, NAKAMURA Satoshi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本講義は、3名の教員(福原敏行、夏目雅裕、中村達(国際農林水産業研究センター))が生物制御科学分野の最新のトピックを中心に講義する。それぞれの内容は以下のとおり。 福原:最近の次々と発見されているRNAの新機能について紹介する。特に、ウイルスやトランスポゾンに対する生体防御機構として知られているRNA干渉(RNAサイレンシング)機構や小分子RNAに依存したDNAのメチル化等を中心に紹介する。 夏目:微生物の成長や分化あるいは微生物-微生物、微生物-植物などの生物間には様々な相互作用があり、そこには色々な生理活性物質が関与している。このような生理活性物質に関する研究について主として有機化学的な視点から論ずる。 中村:開発途上地域で国際共同研究として行ってきた天敵利用による害虫防除を中心に、これらの天敵をより効果的に利用するための基礎研究の重要性について述べるとともに、昆虫を食料や飼料として利用する「食昆虫利用」について論議する。 |
到達基準 |
講義の内容(植物のRNA干渉、生理活性物質、応用昆虫学分野の世界的な動向等)を理解する。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
本講義では、福原、夏目は、通常講義(月曜1限)を行い、中村は、集中(1日)で講義を行う。内容は以下のとおり。 福原 1.小分子RNAが関与する遺伝子発現制御機構:小分子RNA(miRNAやsiRNA)が関与する遺伝子発現制御機構(翻訳制御)について解説する。また、これら小分子RNAによる遺伝子発現制御機構に関与するタンパク質について解説する。 2.ウイルス感染防御とRNAサイレンシング:植物におけるウイルス防御機構におけるRNAサイレンシング機構のかかわりを解説する。また、植物のウイルス病徴とRNAサイレンシングについても解説する。 3.トランスポゾンの転移抑制:小分子RNAによるRNA依存DNAメチル化機構によるトランスポゾンの転移抑制と遺伝子発現制御法について解説する。 夏目 1.生理活性物質化学研究の進め方 2.微生物の分化誘導物質 3.微生物間の拮抗現象 4.放線菌の気菌糸誘導物質 5.微生物-微生物間の相互作用 中村 安定的な食料生産のためには病害虫などによる損失を避ける必要がある。これは、特に発展途上地域において、農業生産上、最重要課題のひとつである。害虫防除法の中には積極的に天敵を利用する方法があり、19世紀後半から本格的に実践されてきた。本講義では、開発途上地域で国際共同研究として行ってきた天敵利用による害虫防除を中心に、これらの天敵をより効果的に利用するための基礎研究の重要性について述べるとともに、近年世界的に注目されつつある昆虫を食料や飼料として利用することとあわせ、「昆虫利用」について論議する。 |
履修条件・関連項目 |
生物制御科学I, II, VI 必要な学習時間は、本学の標準時間数に準ずる。 |
テキスト・教科書 |
講義資料は、ムードルにuploadします。 |
参考書 |
RNAi, CSHL press |
成績評価の方法 |
3名の教員がそれぞれ評価した成績を総合し、成績評価する。3名の教員全員の講義に出席する必要がある。 |
教員から一言 |
キーワード |
生理活性物質、放線菌、RNA干渉、ウイルス、害虫、捕食寄生性昆虫、生物的防除、昆虫利用、国際協力 |
オフィスアワー |
月曜10:30-17:00 それ以外の時間帯でも、対応します。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
英語 |
更新日付 |
2019/03/06 15:38:41 |