科目名[英文名] | |||||
生体分子化学Ⅰ [Biomolecular and Biomaterial Chemistry Ⅰ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~2 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 05cc0001 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
北野 克和, 千葉 一裕, 松下 保彦, 佐々木 信光 [KITANO Yoshikazu, CHIBA Kazuhiro, MATSUSHITA Yasuhiko, SASAKI Nobumitsu] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 生物有機化学研究室・遺伝子工学研究室 | メールアドレス |
概要 |
【目的】応用生命化学分野の生体分子化学の領域において、有機化合物の構造解析法に関する基礎を学ぶ。また、細胞内高分子の細胞内での局在と動態の解析法を含めた遺伝子発現・機能の解析法に関する基礎を学ぶ。 【概要】核磁気共鳴法、質量分析法、赤外分光分析法の原理を解説するとともに、実際のスペクトルを用いて構造決定を行う。また、遺伝子発現および機能に関する各種解析法を、その根底にある基本的な考え方と共に解説する。さらには、細胞内高分子の局在および動態の解析に関する研究手法、研究事例および最新の知見を解説する。 この科目は応用生命化学専攻開講科目の専門分野科目に位置付けられる。 本科目は、実務経験のある教員による授業科目である。 |
到達基準 |
・各種機器分析に関する原理を理解するとともに、低分子化合物の構造を決定できる。 ・細胞内高分子の細胞内での局在と動態の解析法を含めた遺伝子発現および機能に関する各種解析法の原理を、根底にある基本的な考え方と共に理解できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
(オムニバス方式/全15回) (千葉 一裕/3回) 第1回 有機化合物の構造解析概要 各種スペクトルデータから有機化合物の構造を決定するためにはどのような情報や技術が必要となるか。スペクトルデータが与える情報を総合的にとらえことができる手法について解説する。 第2回 赤外分光分析法・質量分析法 赤外分光法の原理、特性、官能基や炭素骨格の解析法について解説する。質量分析法の原理、特性、物質構造情報の取得法法について実例を含めて解説する。 第3回 核磁気共鳴法 フーリエ変換核磁気共鳴法の基本原理、および基本的なスペクトルの解析方法について解説する。 (北野 克和/4回) 第4回 機器分析データの解析法 赤外分光分析法、質量分析法、核磁気共鳴法によって得られたスペクトルを総合的にとらえ、特定の構造式に導くためのプロセスについて解説する。 第5回 スペクトル解析演習 赤外分光分析法、質量分析法、核磁気共鳴法によって得られた未知物質のスペクトルに基づき、構造解析の演習を行う。 第6回 スペクトル解析演習 赤外分光分析法、質量分析法、核磁気共鳴法によって得られた未知物質のスペクトルに基づき、構造解析の演習を行う。 第7回 スペクトル解析演習 赤外分光分析法、質量分析法、核磁気共鳴法によって得られた未知物質のスペクトルに基づき、構造解析の演習を行う。 (松下 保彦/4回) 第8回 遺伝子の発現および機能の解析法 遺伝子の発現および機能を解析するための各種研究手法を概説し、その根底にある基本的な考え方について解説する。 第9回 遺伝子発現の解析法 (1) RNA 次世代シーケンサーを用いたRNA解析法について解説する。 第10回 遺伝子の発現の解析法 (2) Protein 質量分析装置を用いたタンパク質解析法について解説する。 第11回 遺伝子機能の解析法 遺伝子人工変異タンパク質利用法、酵母ハイブリッド法について解説する。 (佐々木 信光/4回) 第12回 細胞内高分子の細胞内での局在と動態に関する顕微鏡解析法の基礎 種々の顕微鏡を利用した細胞内高分子の局在と動態を解析する方法について原理を解説する。 第13回 細胞内高分子の細胞内での局在と動態を解析した研究事例 細胞内のRNA分子の局在と動態に関する研究事例を解説する。 第14回 細胞内高分子の細胞内での局在と動態を解析した研究事例 細胞内のタンパク質の局在と動態に関する研究事例を解説する。 第15回 細胞内高分子の細胞内での局在と動態に関する最新の知見 細胞内高分子の局在と動態に関する最新の知見を紹介する。 |
履修条件・関連項目 |
専門科目に区分される選択科目である。 授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
講義中に配布またはMoodleなどにより配信した資料を、適宜用いる。 |
参考書 |
化学同人:有機化合物のスペクトル解析入門(ISBN978-4-8079-0916-2) 三共出版:遺伝子工学の原理(ISBN 978-4-7827-0637-4) 秀潤社:蛍光イメージング革命(ISBN978-4-7809-0835-0) |
成績評価の方法 |
プレゼンテーション(北野)(10%)、試験(千葉・北野)(40%)、レポート(松下・佐々木)(50%) |
教員から一言 |
この科目が、皆さんの将来の研究に役立つことを願っています。 |
キーワード |
赤外分光分析法、質量分析法、核磁気共鳴法、次世代シーケンサー、RNA-seq、酵母ハイブリッド法、蛍光顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、二分子蛍光相補(BiFC)法 |
オフィスアワー |
学習相談がある場合は授業の後に受け付けます。またはメールで相談の予約をしてください。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/05/13 11:27:37 |