科目名[英文名] | |||||
自然環境資源学特論Ⅱ [Special Lecture on Environmental Science and Natural ResourcesⅡ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~1 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 05nc0016 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
四方 俊幸, 足立 泰久, 宮澤 光博 [SHIKATA Toshiyuki, ADACHI Yasuhisa, MIYAZAWA Mitsuhiro] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
私たちの日常生活は、様々な波長の電磁波を活用した物質科学と密接に結びついています。例えばエネルギーの高い電磁波の1つであるγ線はバイオ実験器材の殺菌に、X線はレントゲン検査のみならずタンパク質をはじめ分子構造の解析に広く活用されています。一方γ線やX線よりエネルギーの弱い電磁波は一般に光として認識され、反射や散乱、干渉、偏光、吸収などの現象を通して我々の生活と深く係わりのある基盤技術に活用されています。ここで活用される様々な技術には高い信頼性が要求されますが、様々な基礎研究の積み重ねがこれを可能にしました。本講義は様々な波長の電磁波(γ線、X線、紫外光、可視光、近赤外光、赤外線光、テラヘルツ光など)の性質やこれらを有効に活用するための基礎原理、応用されている現場などについて広く知識を整理することを目標とします。 水環境や土壌、あるいは食品や紙パルプなど生物資源で対象とする材料を扱う上で、水理学的な要素を組み込んだコロイド界面現象の動的扱いが有効であることを、コロイド界面科学の歴史的展開を交えて学ぶ。 この科目は、環境資源科学を物理化学的な観点から理解する科目に位置する。 |
到達基準 |
二名の教員の個別の基準 i)様々な波長の電磁波(γ線、X線、紫外光、可視光、近赤外光、赤外線光、テラヘルツ光など)の性質やこれらを有効に活用するための基礎原理、応用されている現場などについて広く知識を整理できる。 ii)土壌、微生物、食品、紙パルプ、水環境など生物資源の多様な現象を理解する基礎の一つに、熱力学と移動現象論があることを知り、コロイドの凝集を題材にその重要性を理解できる。 |
授業内容 |
二人の教員が以下の項目について解説する。 i) (1) ミクロの世界における電磁波の性質 (2) γ線およびX線の性質と利用法(エネルギーの高い電磁波の発生原理と活用) (3) 紫外光および可視光の性質と利用法(電子スペクトルの原理と活用) (4) 近赤外光および赤外光の性質と利用法(分子振動スペクトルの原理と活用) (5) 最新のイメージング技術(テラヘルツ光など)の活用 ii) (1) 生物資源におけるコロイド界面現象 (2) ブラウン運動と拡散 (3) 凝集速度論 (4) コロイド分散系の安定性 (5) 高分子吸着とコロイドの凝集への関わり |
履修条件・関連項目 |
基礎的な物理化学、水理学の知識を有していることが望ましいが、必要に応じてその都度解説を行う。 授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
特になし。 |
参考書 |
特にないが、必要に応じて講義の最中に、適宜関連文献などを紹介する |
成績評価の方法 |
二名の教員による個別の評価 i)講義時間中に作成するレポート(本人のノートを参照することは可)の内容を評価(100%)。 ii)毎回の講義でレポートを課し、成績評価は試験(100%)による。 |
教員から一言 |
二名の教員によるコメント i)私たちの普段の生活の中に様々な電磁波が利活用されているということを中心に講義を進めたいと思います。 ii)凡人は天才に学べ。アインシュタインのブラウン運動の理論を極めると多様で多彩なコロイド科学の世界が見えてくる。 |
キーワード |
分光分析、光の性質、分子構造、ブラウン運動、コロイド、フロック |
オフィスアワー |
初回の講義で連絡する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/12 15:34:15 |