科目名[英文名] | |||||
応用触媒化学特論 [Advanced Catalytic Chemistry] | |||||
区分 | 前期課程科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 1060206 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
平野 雅文, 森 啓二 [HIRANO Masafumi, MORI Keiji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
専門教育の中の位置付けとしては、現代の精密有機合成化学に不可欠な遷移金属錯体をもとにした分子触媒に着目し、その機能を分子レベルで理解することを目標とする。この講義の理由により複雑な触媒反応であってもわずか10程度のエレメントリアクション(素反応)の組み合わせにより、反応が構成されている事が理解できる。また、膨大な学術論文のなかから、反応の解明につながった論文を厳選し、解説を行う.講義の前半は、有機金属錯体における素反応を、代表的な学術論文などとともに詳細に説明を行う。また、講義の後半は、素反応の組み合わせによって構成される有機合成反応を指向した錯体触媒反応を中心に系統的に紹介する。 |
到達基準 |
有機金属化合物の反応性と代表的な分子触媒反応を体系的に理解できること。具体的には有機合成研究者に求められる代表的な触媒反応を理解し、説明でき、実践できる能力を持つこと。 |
授業内容 |
【第1回】イントロダクション 【第2回】有機金属錯体の構造 【第3回】有機金属錯体の結合 【第4回】有機金属錯体の反応 その1 【第5回】有機金属錯体の反応 その2 【第6回】有機金属錯体を用いる有機合成反応 ヒドリド錯体 【第7回】有機金属錯体を用いる有機合成反応 アリール/アルケニル錯体 【第8回】まとめ 中間試験 【第9回】課題演習 【第10回】有機金属錯体を用いる有機合成反応 クロスカップリング 【第11回】有機金属錯体を用いる有機合成反応 アリル錯体 【第12回】有機金属錯体を用いる有機合成反応 カルベン錯体 【第13回】有機金属錯体を用いる有機合成反応 メタラサイクル錯体 【第14回】不斉遷移金属触媒反応 【第15回】まとめ 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
有機金属化学および分子触媒化学を専門としない学生にも配慮をおこなっているが、大学院の講義であるので原則として学部レベルの基礎的な有機金属化学および有機化学に関する知識を有していることを前提に講義を行う。このため、過去の学習の振り返りや、講義、予習、復習を含めて毎週6時間の学習時間が求められます。 |
テキスト・教科書 |
朝倉化学大系16 「有機遷移金属化学」小澤文幸・西山久雄 朝倉書店 ISBN978-4-254-14646-2 C3343 |
参考書 |
山本明夫著「有機金属化学」裳華房 Current Methods in Inorganic Chemistry, Vol. 3., Fundamentals of Molecular Catalysis, Ed. H. Kurosawa and A. Yamamoto, Elsevier, 2003. |
成績評価の方法 |
ホームワークなど50%、中間試験25%および期末試験25%で評価します。評価は合計ポイントを100ポイントとし、90ポイント以上を獲得した履修生にはS、80ポイント以上90ポイント未満の場合はA、70ポイント以上80ポイント未満の場合にはB、60ポイント以上70ポイント未満の学生にはCをもれなく与えます。 |
教員から一言 |
この講義を履修することにより有機金属錯体を用いた触媒反応について包括的な理解が得られるようになります。 |
キーワード |
有機金属化学、分子触媒反応、精密有機合成 |
オフィスアワー |
月曜日午前10:30-13:00 |
備考1 |
試験の結果は本人に通知します。 |
備考2 |
宿題や課題の配布などでMoodleシステムを利用します。 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/20 20:59:08 |