科目名[英文名]
会計学概論   [Financial Accounting]
区分 専門職学位課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 1060803
責任教員 [ローマ字表記]
木幡 幸弘   [KOHATA Yukihiro]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
本科目は、会計の基礎から最近の動向までカバーする。まず、会計の基礎知識として、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)の読み方について学習する。次に、財務分析とキャッシュ・フロー計算書をマスターする。最後に、会計の各論についてみていく。授業は、項目ごとに、講義、演習、ケーススタディを組み合わせて行う。
本科目は実務経験のある教員による授業科目である。担当教員は公認会計士として企業に対し会計監査および助言業務を行ってきた。授業では実在する企業を題材にとり上げることで会計学の理解を深めてもらう。
到達基準
・企業の収益性、財務安全性およびキャッシュ・フローの状況を評価できるようになること。
・会計関連の種々の情報を理解できるようになること。
(履修案内のカリキュラムマップを参照してください。)
授業内容
1.財務会計の基礎
 第1回 1.1 貸借対照表・損益計算書概要
         (講義概要の説明とB/S、P/Lの概要)
 第2回 1.2 財務諸表の作成原理
         (貸借対照表、損益計算書の作成原理)
 第3回 1.3 貸借対照表(B/S)の読み方(1)
         (営業循環、流動・固定の分類、B/Sのタイプ、B/Sの改善方法)
 第4回 1.4 貸借対照表(B/S)の読み方(2)
         (B/S項目の評価、引当金、減価償却、繰延資産、未払法人税等)
 第5回 1.5 損益計算書(P/L)の読み方
         (P/Lの構造、P/Lのタイプ、P/Lの改善方法)
2.財務分析とキャッシュ・フロー
 第6回 2.1 財務分析(1)
         (財務分析の概要、収益性の分析)
 第7回 2.2 財務分析(2)
         (安全性の分析、成長性の分析)
 第8回 2.3 会計基準、中間レポートQ&A
第9回 2.4 キャッシュ・フロー計算書(C/F)の読み方(1)
         (営業・投資・財務キャッシュ・フロー、C/Fのタイプ)
 第10回 2.5 キャッシュ・フロー計算書(C/F)の読み方(2)
         (各キャッシュ・フローの内容、キャッシュ・フローの改善方法)
3.会計各論
 第11回 3.1 業種別財務諸表演習
         (業種別財務諸表の特徴)
 第12回 3.2 税務会計等
         (法人税、消費税)
 第13回 3.3 連結会計
         (連結の概要、特有の表示項目)
 第14回 3.4 その他会計各論
 第15回 3.5 まとめ、期末レポートQ&A
履修条件・関連項目
これから会計の知識を身につけようとする方。簿記等会計の事前知識は一切問わない。
なお、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
パワーポイントで作成したテキスト、演習、ケーススタディ教材
(moodleにアップロードします)
参考書
木幡幸弘『海外ビジネスを変える英文会計』エヌ・エヌ・エー
木幡幸弘『チャート式財務分析』Kindle direct publishing
Yukihiro Kohata『Illust-type financial analysis』Kindle direct publishing
成績評価の方法
成績評価は、5点法により行う。5(S):極めて優れている。4(A):優れている。3(C):普通である。2(C):やや劣っている。1(D):単位不可。eラーニングによる受講も含めて、70%以上の出席をした学生にのみ成績判定を行い、出席率が70%以下の学生の成績は付けない。
各モジュールごとに学習の達成度をレポートや演習等で評価し、60%以上の理解度を示していると判定した場合に、当該モジュールの成績を可とする。
成績の総合評価は、各モジュールの成績(30%)と中間レポート(30%)と期末レポート(40%)の成績をもとに5点法で決定する。出席のみによる加点は行わない。
教員から一言
会計はビジネス言語といわれる。その場合、会計情報(財務諸表)は「ビジネス言語」で書かれた「企業活動の物語」といえよう。好きな小説を楽しむように財務諸表に親しむようになってもらいたい。
キーワード
会計、財務会計、財務諸表、財務分析、キャッシュ・フロー
オフィスアワー
水曜16:00〜18:00、他要事前連絡
備考1
毎回復習問題を出し、次の講義時に答え合わせを行いますので、しっかり復習をすること。
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~ykohata
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/08 14:33:42