科目名[英文名]
原価計算入門   [Cost Accounting]
区分 専門職学位課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 1060804
責任教員 [ローマ字表記]
木幡 幸弘   [KOHATA Yukihiro]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
本科目は、原価計算を中心としながら、広く管理会計一般を対象とする。本科目は3つのモジュールから構成される。すなわち、①長期の問題に対する意思決定ツールとしての投資評価、企業価値評価、②過去および現在の問題に対する意思決定ツールとしての原価計算、③短期の問題に対する意思決定ツールとしてのCVP分析の3モジュールである。授業は、項目ごとに、講義、演習、ケーススタディを組み合わせて行う。
本科目は実務経験のある教員による授業科目である。担当教員は公認会計士として、企業に対し原価計算を含む管理会計について支援、助言業務を行ってきた。授業では実在する企業を題材にとり上げることで管理会計の理解を深めてもらう。
到達基準
・原価計算を理解し、原価管理に活用できるようになること。
・CVP分析を理解し、意思決定に利用できるようになること。
・投資評価、企業価値評価が実践できるようになること。
(履修案内のカリキュラムマップを参照してください。)
授業内容
1.長期の意思決定
 第1回 1.1 時間価値概要
         (講義概要の説明および時間価値の概要について講義する。)
1.長期の意思決定
 第2回 1.2 時間価値
         (現在価値、資本コスト、配当割引モデル)
 第3回 1.3 投資評価
         (回収期間法、投資利益率法、正味現在価値法、内部利益率法)
 第4回 1.4 企業価値評価(1)
         (純資産法、市場株価平均法、類似会社比較法)
 第5回 1.5 企業価値評価(2)
         (DCF法その1)
 第6回 1.6 企業価値評価(3)
         (DCF法その2)
 第7回 1.7 中間レポートQ&A
2.原価計算
 第8回 2.1 原価計算(1)
         (原価とは、費目別計算(材料費、労務費、製造経費))
 第9回 2.2 原価計算(2)
         (部門別計算)
 第10回 2.3 原価計算(3)
         (製品別原価計算(個別原価計算、総合原価計算))
 第11回 2.4 原価管理
         (原価低減、原価統制)
3.短期の意思決定
 第12回 3.1 CVP分析(1)
         (固変分解、損益分岐点売上高、損益分岐点比率、安全余裕率)
 第13回 3.2 CVP分析(2)
         (応用、演習)
 第14回 3.3 CVP演習
 第15回 3.4 まとめ、期末レポートQ&A
履修条件・関連項目
損益計算書、貸借対照表について基礎的知識を有すること。
なお、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。

テキスト・教科書
パワーポイントで作成したテキスト、演習、ケーススタディ教材
(moodleにアップロードします)
参考書
加登豊・山本浩二『日経文庫・原価計算の知識』日本経済新聞社
木幡幸弘『海外ビジネスを変える英文会計』エヌ・エヌ・エー
成績評価の方法
成績評価は、5点法により行う。5(S):極めて優れている。4(A):優れている。3(C):普通である。2(C):やや劣っている。1(D):単位不可。eラーニングによる受講も含めて、70%以上の出席をした学生にのみ成績判定を行い、出席率が70%以下の学生の成績は付けない。
各モジュールごとに学習の達成度をレポートや演習等で評価し、60%以上の理解度を示していると判定した場合に、当該モジュールの成績を可とする。
成績の総合評価は、各モジュールの成績(30%)と中間レポート(30%)と期末レポート(40%)の成績をもとに5点法で決定する。出席のみによる加点は行わない。
教員から一言
ある製品原価の計算結果は、たった一つの金額で示すことができるが、その金額は多くの人々の努力の積み重ねの結果である。そのようなことに思いを馳せながら原価計算を修得してもらいたい。
キーワード
原価計算、管理会計、投資評価、企業価値評価、現在価値、資本コスト、CVP分析、変動費、固定費
オフィスアワー
木曜16:00〜18:00、他要事前連絡
備考1
毎回復習問題を出し、次回の講義時に答え合わせをしますので、しっかりと復習すること。
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~ykohata
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/08 14:43:14