科目名[英文名] | |||||
技術者倫理(専門職) [Engineering Ethics] | |||||
区分 | 専門職学位課程科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 1060810 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
北原 義典 [KITAHARA Yoshinori] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
科学技術者は、個人としての倫理こそ身につけているはずであるが、専門家としての倫理も身につけることが求められる。本講義では、科学技術に関わる倫理問題にはどんなものがあるか、また、我々技術者がもつべき倫理についてケーススタディを交えながら体系的に学ぶ。本科目は、実務経験のある教員による授業科目である。 |
到達基準 |
(1)技術者のもつべき倫理を体系的に理解し、倫理行動を実践できるようになる (2)過去に起こった実事例から、内在する倫理問題を摘出する能力を身につけることができる (3)技術者倫理に基づき化学、バイオ、情報、機械等各分野の研究開発を推進する技術を習得することができる 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照のこと。 |
授業内容 |
【モジュール1】 第1回 研究倫理 研究開発・製造者にとっての倫理の特徴と研究活動における倫理について考える。 また、研究ノートの作り方も学ぶ。 第2回 研究者・技術者の社会的責任と倫理 研究者・技術者にとっての倫理とは何かについて学ぶ 第3回 倫理の歴史と技術者行動規範 技術者倫理の歴史を概観し、技術者のもつべき行動規範を知る 【モジュール2】 第4回 説明責任 技術者の果たすべき社会に対する説明責任について学ぶ 第5回 知的財産保護 創出したアイデアや技術を守る知財権保護制度について学ぶ 第6回 内部告発 通常の指揮命令系統とは別の通報・相談できる内部告発制度の特徴について考える 第7回 製造物責任 製品を開発する側に生じる製造物責任の特徴を知る 【モジュール3】 第8回 化学・ナノテクノロジーと倫理 化学技術、ナノテクノロジーへの期待とリスクについて考える 第9回 生命工学と倫理 ゲノム解析・遺伝子操作、クローン技術等における倫理を通し、 生命や生死に対しどう関わるべきかについて考える 第10回 情報ネットワーク社会と倫理 個人情報漏えい、ネットワーク犯罪、ソーシャルメディアでの トラブル等、情報化社会における様々な倫理問題について学ぶ 第11回 ロボット・AI・自動運転等新技術と倫理 ロボット、人工知能、自動運転、ビッグデータ、個人認証、AR等、新技術に 関わる倫理について考える 【モジュール4】 第12回 環境保全と倫理 環境・資源問題、エネルギー問題、さらに、環境保全に対する技術者取り組みに ついて考える 第13回 多様性社会と技術者倫理 科学技術の進展によりクローズアップされてきた人権問題、社会のグローバル化、 科学的と見せかけて実は科学論理的根拠がないいわゆる疑似科学等について、 倫理の側面から考える 第14回 ユニバーサルデザインと倫理における諸課題 ユニバーサルデザインの考え方を学び、最後に、倫理に関して残されている 諸課題について考える 第15回 レポート作成 技術者倫理に関する理解度をみる |
履修条件・関連項目 |
本講義は基盤科目であり、産業技術専攻における他科目の基礎となるので、極力履修されることが望まれる。なお、本講義の実践版であり具体的なスキルを学ぶ「産業技術安全学」(後期)とセットで履修されることが望ましい。授業時間に加えて本学の標準時間数に準ずる予習・復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
北原義典「はじめての技術者倫理」講談社 を使用。第1回目から熟読、持参のこと。その他、moodleにアップされた資料を書き込み用に持参してもらう場合もある。 |
参考書 |
中村昌允「技術者倫理とリスクマネジメント」 オーム社 林真理、宮澤健二、小野幸子「技術者の倫理」 コロナ社 など |
成績評価の方法 |
授業の取り組み姿勢、及び、レポートの内容をもとに、5段階(S,A,B,C,D)で評価する。内訳は授業の取り組み20%、レポート発表80%。ただし、出席率が70%以上であることが評価前提条件となる。 |
教員から一言 |
昨今、データねつ造問題、燃費偽装問題はじめ研究者・技術者の倫理が強く問われています。本講義で、科学技術者がもつべき倫理について改めて考えてみましょう。研究ノートの作り方、技術情報の管理の仕方など、今後、研究開発者、技術者として活躍する人には、是非とも知っておいてほしいアイテムばかりです。 |
キーワード |
倫理、モラル、研究倫理、行動規範、説明責任、製造物責任、応用倫理 |
オフィスアワー |
火曜11:00〜16:00、水曜11:00〜17:00、木曜17:30〜18:00、金11:00〜17:00、土12:30〜16:00。事前にメールで連絡ください。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
http://web.tuat.ac.jp/~ykita/ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/04/02 17:52:21 |