科目名[英文名] | |||||
動物形態機能学特論 [Advanced Animal Function and Morphology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 96121 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
新井 克彦 [ARAI Katsuhiko] | |||||
所属 | 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
『未分化細胞の特性と分化形質の発現メカニズム』 脳、肝臓や腎臓といった臓器の機能は複数の細胞の機能が統合されることにより成り立っているが、これらの細胞は元々、一つの受精卵から分化する。本講義では、未分化細胞の特性に関する細胞増殖機構並びに細胞特異的な分化メカニズムについて最新の知見を含めて解説する。 |
到達基準 |
1. 幹細胞の概念、生体内における位置付け、基本的な製造法を理解できる。 2. がん抑制遺伝子ファミリーの細胞増殖の制御並びに細胞分化誘導機構における機能を理解できる。 3. 腎尿細管、大腸上皮、腱等を例に、細胞分化と形態形成との関連性を理解すできる。 |
授業内容 |
1)動物の初期発生 受精卵は卵割期と呼ばれるステージにおいて卵割を繰り返しながら桑実胚を経て胚盤胞となり、この胚盤胞内に内部細胞塊が形成される。この細胞塊はあらゆる細胞に分化する万能性を有し、この細胞塊より作製された株化細胞を胎性幹細胞(ES細胞)と呼ぶ。このES細胞の特性について紹介する。 2)細胞増殖の制御 細胞は分裂を繰り返し増殖する。その増殖を制御する細胞周期とそのチェックポイント、サイクリン・サイクリン依存性キナーゼ複合体の挙動並びにがん抑制遺伝子であるRbファミリーやp53ファミリーの細胞増殖抑制機構について詳述する。さらに、これらのがん抑制遺伝子による細胞分化誘導機構についても紹介する。 3)細胞の分化と器官形成 胚盤胞は胚葉形成期において、外胚葉、中胚葉および内胚葉に分化する。外胚葉からは神経並びに表皮や外分泌腺、中胚葉からは骨格や筋、脈管系および腎が、内胚葉からは主に肺や消化器系が形成される。これらの3胚葉と分化した細胞の間にはそれぞれに対応する様々な前駆細胞(体性幹細胞)が存在すると考えられている。前駆細胞は、何らかの刺激により分化形質を発現し分化した成熟細胞となるが、その分化誘導メカニズムについては多くの研究がある。その中で特に未分化間葉系細胞株を用いた研究について紹介する。 |
履修条件・関連項目 |
本学の標準時間数に準ずる。動物組織学および発生学に加えて、分子生物学の知識が必要。 |
テキスト・教科書 |
テキストは講義時に配布する |
参考書 |
細胞の分子生物学 Molecular Biology of the Cell, Alberts et al. |
成績評価の方法 |
レポート |
教員から一言 |
出席を取ります。 |
キーワード |
オフィスアワー |
メールで連絡下さい。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
英語 |
更新日付 |
2019/03/17 12:57:46 |