科目名[英文名]
動物栄養飼料学特論   [Advanced Animal Nutrition and Feed Science]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 96122
責任教員 [ローマ字表記]
吉澤 史昭(宇)   [YOSHIZAWA Fumiaki]
所属 連合農学研究科 研究室   メールアドレス

概要
『アミノ酸の代謝調節因子としての機能』
 タンパク質の構成成分であるアミノ酸は、細胞内や血漿などに遊離した形でも存在し、この単体のアミノ酸が生体内でさまざまな役割を担っていることが明らかになってきた。アミノ酸の持つユニークで多彩な生理機能の探索評価や作用機序の解析が、ヒトでの調査や実験動物個体モデルや培養細胞を用いた実験によって盛んに行なわれており、ある種のアミノ酸が生体内のタンパク質・糖質・脂質代謝といった主要代謝の調節因子として機能していることが明らかにされている。なかでも分岐鎖アミノ酸(Branched-chain Amino Acids: BCAAs)と総称されるバリン、ロイシン、イソロイシンは、生体代謝調節機能の解析が最も進んでいるアミノ酸である。
 この講義では分岐鎖アミノ酸に焦点をあて、比較的古くから知られている分岐鎖アミノ酸の体タンパク質代謝調節機能と、最近明らかにされた糖代謝調節機能、体温調節機能について概説する。
到達基準
アミノ酸がタンパク質の単なる構成成分ではなく、アミノ酸は遊離した形の単体で代謝を調節する生体調節因子としても機能していることを理解する。
授業内容
【授業内容】 Course description 
1. 分岐鎖アミノ酸(BCAAs)によるタンパク質合成調節
 1-1. 翻訳開始の概要
 1-2. BCAAsによる翻訳開始調節
 1-3. ロイシンの翻訳開始促進シグナルの伝達経路
2. イソロイシンの血糖値低下作用
 2-1. イソロイシンのグリコーゲン合成とグルコース酸化に対する影響
2-2. イソロイシンの末梢組織へのグルコース取り込みと肝臓でのグルコース産生に対する影響
3. BCAAsの体温調節機能
履修条件・関連項目
生化学と栄養学の基礎知識が必要です。
テキスト・教科書
資料は授業時に配布します。
参考書
講義中に情報提供します。
成績評価の方法
教員から一言
分岐鎖アミノ酸はホルモンのように代謝を調節する作用を有していることから、生体調節因子としての利用価値は計り知れない。まさに分岐鎖アミノ酸は、次世代型生体調節因子として注目すべき栄養素です。アミノ酸を見る目が変わると思います。
キーワード
オフィスアワー
月〜水曜日の12:10〜12:50
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2019/02/26 14:02:45