科目名[英文名] | |||||
植物病理学特論 [Advanced Plant Pathology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 96132 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
西川 尚志(宇) [NISHIGAWA Hisashi] | |||||
所属 | 連合農学研究科 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
植物ウイルスは植物病原微生物の1つであり、多くの作物に感染し、甚大な被害を与えている。ウイルス病を防除するにはどのようにすれば良いのだろうか? ウイルスは核酸(DNAまたはRNA)とそれを覆う外被タンパク質から成る非常に小さな微生物である。ゲノムにコードされる遺伝子の数も数個と非常に少なく、遺伝子発現には宿主植物の因子を利用する。つまり、ウイルスが植物に感染するためには、このような宿主因子を利用できるかどうかが重要な鍵となる。感染に成功したウイルスは植物体内での増殖や移行が可能になる。本講義で紹介するジェミニウイルスは、自身のゲノムDNAの複製には宿主のDNA複製メカニズムを利用する。しかし、ウイルスが侵入した場所が成熟した葉の細胞であった場合、その細胞ではDNA複製は行われていないため、宿主細胞に対し、DNA複製を促すよう働きかける。このように、ウイルスは感染を成立させるために巧みな戦略をとっており、そのウイルス遺伝子の機能の解明は非常に興味深い。また、これらの機能が明らかになれば防除法の開発につながるため、今後の展開が期待される。 本講義では、植物ウイルスの分類や構造、検出法といったウイルス学の基礎的内容から、遺伝子の機能解明のための解析方法、防除法などについて紹介する。 |
到達基準 |
専門用語の理解、植物病理学、特にウイルス学の内容が理解できる。 |
授業内容 |
植物病理学、特にウイルス学の基礎と現在問題になっているウイルス病に関して、ウイルスの遺伝子の機能解明のための解析方法、防除法などについて紹介する。 |
履修条件・関連項目 |
None |
テキスト・教科書 |
None |
参考書 |
None |
成績評価の方法 |
レポートによる |
教員から一言 |
植物病理学になじみがない学生にも理解して興味がもてるように話すつもりです。ウイルス病は身近な作物でよくみられ、また、食糧問題にも関連するので、将来、みなさんの研究に役に立つと思います。 |
キーワード |
オフィスアワー |
10:00-12:00 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/02/26 14:41:06 |