科目名[英文名] | |||||
生物制御化学特論 [Advanced Bioregulation Chemistry] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 96135 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
長谷川 守文(茨) [HASEGAWA Morifumi] | |||||
所属 | 連合農学研究科 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
『植物の化学的防御機構』 植物は動物とは異なり抗体産生などの免疫機構を持っていないが,自身の生存を脅かす病原菌や食害昆虫などに対して,様々な防御応答をすることが知られている.過敏感細胞死,PR-タンパク質の生産,リグニンの蓄積,フィトアレキシンの生産などが良く知られている代表的な防御応答反応である.これらの中で,本特論ではフィトアレキシンを始めとした抗菌活性低分子有機化合物を用いた植物の自己防御機構について解説する. フィトアレキシンは植物が病原菌の侵入を受けたときに新たに生合成する低分子抗菌活性物質であり,多くの植物から多種多様な化学構造を持つ物質がフィトアレキシンとして報告されている.この授業では,フィトアレキシンの化学構造,生合成について概観した後,フィトアレキシンの病害抵抗性反応における役割や病原菌のフィトアレキシンに対する対抗戦略などについて解説する.また,担当教員が従事しているイネのフィトアレキシンについては,最新の研究トピックについても解説する.フィトアレキシンの生産を刺激する物質であるエリシターについても解説する. フィトアレキシン以外には,フィトアンチシピンとして知られる病原菌感染前から植物に蓄積している抗菌活性物質の存在も知られており,これらについても解説する. |
到達基準 |
植物の生体防御に関わる二次代謝産物の化学構造,生合成などについて理解する. |
授業内容 |
1. フィトアレキシンやフィトアンチシピンの化学構造 2. フィトアレキシンやフィトアンチシピンの生合成・誘導機構 3. フィトアレキシンやフィトアンチシピンの病害抵抗性における役割 4. イネのフィトアレキシン |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
教科書は用いず,プリントを配布する. |
参考書 |
成績評価の方法 |
レポート提出による. |
教員から一言 |
植物は病原菌から自身を守るために化学兵器で武装していると言えます.この講義では教員の研究内容も含めて植物の化学防御についてお話しします. |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/02/25 15:12:55 |