科目名[英文名]
教職概論   [Introduction to Teaching Profession]
区分 教職科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 V0202
責任教員 [ローマ字表記]
降旗 信一   [FURIHATA Shinichi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
学習指導要領を基準として各学校において編成される教育課程について、その意義や編成の方法を理解するとともに、各学校の実情に合わせてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を理解する。
到達基準
全体目標:学習指導要領を基準として各学校において編成される教育課程について、その意義や編成の方法を理解するとともに、各学校の実情に合わせてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を理解する。
(1)教育課程の意義
一般目標:学校教育において教育課程が有する役割・機能・意義を理解する。
到達目標:
1)学習指導要領・幼稚園教育要領の性格及び位置付け並びに教育課程編成の目的を理解している。
2) 学習指導要領・幼稚園教育要領の改訂の変遷及び主な改訂内容並びにその社会的背景を理解している。
3) 教育課程が社会において果たしている役割や機能を理解している。
(2)教育課程の編成の方法
一般目標:教育課程編成の基本原理及び学校の教育実践に即した教育課程編成の方法を理解する。
到達目標:
1) 教育課程編成の基本原理を理解している。
2) 教科・領域を横断して教育内容を選択・配列する方法を例示することができる。
3) 単元・学期・学年をまたいだ長期的な視野から、また幼児、児童及び生徒や学校・地域の実態を踏まえて教育課程や指導計画を検討することの重要性を理解している。
(3)カリキュラム・マネジメント
一般目標:教科・領域・学年をまたいでカリキュラムを把握し、学校教育課程全体をマネジメントすることの意義を理解する。
到達目標:
1)学習指導要領に規定するカリキュラム・マネジメントの意義や重要性を理解している。
2)カリキュラム評価の基礎的な考え方を理解している。
授業内容
【標準的な授業構成】
<事前学習90分>
第1部.事前学習課題の作成(毎回教員が提示します)
<授業を通した学習90分>
第1部.前回事後学習課題の共有
第2部.ESD塾共有タイム(模擬授業日には実施しません)
第3部.教科書解説又は模擬授業
第4部.プチゼミ(模擬授業日には実施しません)
<事後学習90分>
学習内容のふりかえり→授業終了後、事後学習課題の作成。
【授業日程と内容】
第1回 農10/1工10/3シラバス説明及びテキスト紹介、発表分担決め等
第2回 農10/8工10/10 ESD塾について
第3回 農10/22工10/24 教育課程案作成(1)
第4回 農10/29工10/31 教育課程案作成(2)
第5回 農11/12工11/14 教育課程案作成(3)
第6回 農11/19工11/21 教育課程案作成(4)
第7回 農11/26工11/28 模擬授業のための学習指導案の作成模擬授業4
第8回 農12/3工12/5 模擬授業準備
第9回 農12/10工12/12 模擬授業1
第10回 農12/17工12/19 模擬授業2
第11回 農1/7工1/9    模擬授業3
第12回 農1/14工1/16 模擬授業評価
※農10/15工10/17、農11/5工11/7、農1/14工11/16の授業は休講となります。それぞれの補講は、農工11/17、農工12/15、農工9月〜1月の月曜6時限目(任意の一回参加)となります。

【特別プログラム(補講)】
補講1.ESD塾:農工9月〜1月の月曜6時限目(全16回の中から任意の一回以上要参加)
補講2.ESD塾体験活動プログラム(トライアル):農工11/17(日の3時限目→出席できない場合の措置あり)
補講3.ESD塾体験活動プログラム(本番):農工12/15(日の3時限目→出席できない場合の措置あり)

【教科書と教職コアカリキュラムの対応表】
(1) 教育課程の意義
序章、第1章、第2章
(2)教育課程の編成の方法
第3章、第4章、補章1、第5章
(3)カリキュラム・マネジメント
第6章、第7章、補章Ⅱ第、8章、第9章
履修条件・関連項目
教員免許取得を目指していることが履修の要件です。
テキスト・教科書
テキスト『教育の課程と方法―持続可能で包容的な未来のために―』〈「ESDでひらく未来」シリーズ〉鈴木敏正・降旗信一編著
参考書
参考書・参考資料等
日本国憲法、教育基本法、教育振興基本計画、中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領

成績評価の方法
以下の各レポートの総合評価(農学部工学部ともに400点満点)で90%以上がS,80%以上がA、70%以上がB、60%以上がC,60点未満がD(不合格)となります。なお、出席率が8割を切ると欠席の回数に応じて評価が下がります。(出席率6割を切ると単位の取得が危うくなりますので十分ご注意ください。)またきわめて高い授業への貢献を行った方には特別加算があります。

(1) 教育課程案(配分50点)
授業内で説明します。

(2)模擬授業のための学習指導案(配分50点)
中学生向けの模擬授業(日程や範囲は別途決めます)を45分間行うための学習指導案を提出してください。書式は第2回授業で説明します。提出期間は7日前から3日前までに教員にメール送付。提出期間以外に提出されたレポートの評価はできませんのでご注意ください。この学習指導案はムードルにより履修者内で共有します。

(3)事後学習課題(配分150点)
毎回の授業で教員が課題を1つ出しますので、その課題を次回の授業時に提出していただきます。分量はA5横で文字数は自由です。このレポートは毎回10点満点で評価します。(従来の出席カードにかわるものです。出席カードは廃止します。)

(4)ESD塾レポート(備考1参照)A4で1ページ以内(配分50点)

(5)ESD塾体験活動プログラム(備考2参照)(配分50点)

(6)ESD塾体験活動プログラム手順書(備考2参照)(配分50点)

教員から一言
私の授業では、「農工大らしい教員の養成」を目指しています。

「農工大らしい」とは、

1.研究力が高い。(皆さんは全国有数の研究拠点大学で学ぶ教職履修学生です。)
2.児童・生徒の認知スキルを高める方法だけでなく、非認知スキルを高める方法(おもしろ科学教室の指導法)も知っている。
3.教育に関わる地域の課題、児童・生徒が直面している課題の解決に教職履修学生の立場から貢献しようとしいう姿勢をもっており、実践もしている。

と考えています。
キーワード
ESD塾、ESD塾体験活動プログラム、教職プチゼミ、教職コアカリキュラム、模擬授業
オフィスアワー
必用に応じて個別に設定しますので必ず教員に事前にアポをとってください。 メールアドレス:sfuri@tuat.ac.jpまたはsfurihat@gmail.com
備考1

第14回授業として、府中キャンパスで月曜6時限目に開催される中学生向け学習支援プロジェクト「ESD塾(学習支援コース)」に1回以上参加し、そこで得た「個のニーズに応じた学びの支援」に関する気づきや教職履修者として学んだことをまとめてください。提出期間は、1月31日までとします。提出期間以外に提出されたレポートの評価はできませんのでご注意ください。(学習支援活動後、1週間以内に記述して提出することをおすすめします。)なおどの日に参加するかは別途日程調整について9月中に連絡します。履修予定者で教員から日程調整の連絡がこない方は上記教員までメールでご連絡ください。
備考2

児童・生徒の非認知スキル向上の教育技術取得を目的に、中学理科および中学数学の単元より1つ選び、15分程度のプログラムをグループ活動で作成し、実演します。トライアル(大学生対象)を11/17(日)3・4時限目に府中キャンパス2号館多目的室で行います。(詳細は授業で指示します)本番(中学生対象)は、12/15(日)3・4時限目に府中キャンパス第一講義棟22教室で行います。各実験班(第一回授業で決めます)は、10月末までに教員の実験計画書を提出してください。(書式はムードルで入手できます。)

また、実験本番終了後に手順書を作成して教員に提出してください。(2019年12月28日締め切り)この手順書は、東京農工大学教職課程研究室発行のウェブサイトに掲載を予定しています。(この作業は、東海大学の二ノ宮リムさち先生のサイトを参考に作成する予定です。これまでに作成されたものは閲覧できますので書式などは既存のものを参考にしてください)提出期限をすぎると評価(掲載)対象になりませんのでご注意ください。

参照ホームページ
http://tuatkyoshoku.jp
開講言語
語学学習科目
更新日付
2019/09/30 21:14:43