科目名[英文名]
天敵微生物学   [Microbiology of Insect Pathogens]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01BN2122
責任教員 [ローマ字表記]
仲井 まどか   [NAKAI Madoka]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
a.概要
昆虫も多くの他の生物と同様に感染症を起こす。その原因となる微生物には、ウイルス、細菌、糸状菌などがあり、これらは昆虫病原微生物と呼ばれている。本講義では、昆虫病原微生物について概説し、これら微生物を利用した有害昆虫の防除法(微生物的防除)についても解説する。
b.目標
昆虫病原微生物の宿主昆虫への感染過程を理解することを第一の目標とする。また、それらの知見がどのような研究により明らかになったのか、データを知識に変える過程を習得する。最後に、この学問の微生物的防除(害虫防除)への応用についての知見を得る。
到達基準
1.昆虫病原微生物の感染過程について説明できる
2.昆虫病理学についてどのような研究によりどんな知見が得られたのかが説明できる
3. 昆虫病理学の応用的な側面を理解する

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1 昆虫病原微生物の種類と分類
2 昆虫病原微生物の分離法
3 昆虫の病気の診断法
4 昆虫ウイルスの種類と形態
5 昆虫ウイルスの感染過程
6 昆虫ウイルスのゲノム構造と遺伝子発現
7 遺伝子組換えウイルスの特徴
8 Bacillus thuringiensisの種類と形態
9 Bacillus thuringiensisの感染機構
10 Bacillus thuringiensis毒素遺伝子を組み込んだ植物の特性
11 昆虫病原糸状菌の感染過程
12 微胞子虫の種類と感染過程
13 昆虫病原線虫の種類と感染過程
14 微生物的防除の現状と課題
15 微生物的防除の展望
履修条件・関連項目
授業時間及び事前事後学習により合計180時間の学習を必要とする。通常の授業の15週分以上の内容を含む。
関連項目は、バイオロジカルコントロール、微生物学、昆虫生物学、生態学
テキスト・教科書
仲井まどか他「バイオロジカル・コントロール」朝倉書店、
Moodleで資料を配布する
参考書
国見裕久・小林迪弘編著(2014)「最新昆虫病理学」講談社
鈴井孝仁他編(2000)「微生物の資材化:研究の最前線」ソフトサイエンス社、
三橋淳編著(2003)「昆虫学大事典」、朝倉書店、
Vega and Kaya 著(2012) ”Insect Pathology 2nd edition” Academic Press
成績評価の方法
毎回の授業の質問カードに記載した内容(80%)および期末試験の成績(20%)を総合して評価する。
教員から一言
講義に関連する参考書、総説などを講義中に適宜紹介するので、できる限りこれらを読んで理解を深めてほしい。
キーワード
植物保護,昆虫病理学,微生物的防除,昆虫,細菌,ウイルス,糸状菌
オフィスアワー
オフィスアワーは、水曜日12時から13時まで研究室2-415に来て質問してください。メールでの質問も受け付けます。madoka@cc.tuat.ac.jpまで連絡下さい。
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~insect/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/03/12 16:51:38