科目名[英文名] | |||||
樹木学実習 [Practice on Forest Dendrology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01RN3309 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
小池 伸介, 赤坂 宗光 [KOIKE Shinsuke, AKASAKA Munemitsu] | |||||
所属 | グローバルイノベーション研究院 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
目的: 森林の多様な環境や生物を扱う上で、樹木を識別することが必要となる。そのためには、知識に基づいた樹木の分類技術が不可欠であり、その修得には経験(実習)が一番である。本実習では,森林の樹木に触れ、実習する時間をできるだけ多く設け、標高や微地形などの環境や管理前歴が異なる森林の現場で直接見て、触れて、それぞれの現場に出現する樹木の特徴、性質、名前を理解し、枝葉だけで同定可能になることを目的とする。森林生物系の講義科目の一つとして、森林生態学、樹木学、森林保護学等と関連する。 概要: 東京周辺の森林およびフィールドミュージアム(FM)で森林と接し、木本類の葉を採取し、分類についての知識を深める |
到達基準 |
葉部を中心にした樹木の枝のみで同定が可能になるようにするために、関東平野周辺の一般的な樹種を対象に各地で観察、採集する。同時に、それぞれの樹木が分布する環境や環境に適応した樹木特性なども習得し、幅広く樹木を理解できるとともに、森林生態系の科学的な見方を習得できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
1回目 5月11日:5月中の課題の提示 6月以降に対面授業が可能な場合 2回 6月1日(月)学内 1号館420号室 針葉樹と常緑広葉樹の種類と特徴 3回 6月8日(月)学内 1号館420号室 落葉広葉樹の種類と特徴 4回 6月15日(月)多磨霊園 13:00 5回 6月22日(月)中間テスト 1号館420号室 6回 6月29日(月)FM多摩丘陵 7回 7月13日(月)FM多摩丘陵 8回 7月6日(月)学内 1号館420号室 針葉樹と常緑広葉樹の復習(29日が雨天時はこの日にFM多摩) 9回 7月20日(月)予備日(あるいは自習(学内の樹木を中心に)) 10回 7月27日(月) 復習とテスト、回答の確認 6月以降に対面授業が不可能な場合 あらためて掲示します |
履修条件・関連項目 |
5月中の課題を提出した者のみ、履修を認めます。 必須用具:実習に適した服装、軍手、剪定ばさみ(初回から)、大きめのビニール袋(初回から)を用意すること。 関連科目:森林生態学、森林施業論、森林立地学,樹木学、森林保護・樹木医学 なお、学習内容は、本学の標準時間数に準じている |
テキスト・教科書 |
対面の場合、プリントを適宜、配布する。 |
参考書 |
性格や能力によって、使用すべき図鑑や写真集などの図書はかなり異なります。自分に合った本を選んで下さい。第1回目の授業でこれらの図書を現物で紹介します。詳しいものとしては「日本の野生植物(平凡社」「樹の花(山と渓谷社)」などがあります。大学の実習レベルでは「葉っぱで覚える樹木(柏書房)」「葉で分かる樹木(信濃毎日新聞社)」辺りが適当かもしれませんが、2000-3000円クラスで小型のものを携帯する程度で良いでしょう。自分専用の手書き図鑑をメモなどから作るのがベストです。 |
成績評価の方法 |
成績評価は、テストにおいて樹木を識別できるかどうかを枝葉のサンプルで試験し、60%以上の得点で単位取得です。それ以外に、標本(10点満点)、スケッチなど(5点満点2回)とし加点しますが、どちらも未提出はゼロです。なお、試験時には図鑑などの書籍やノートの持ち込みを認めますが、或程度の識別能力段階で、かつ使いこなしていないと、制限時間内にそれらを使用することは難しいです。なお、テストでは、実習で採取した樹種以外が出ることもありますが、いずれも関東周辺では一般的な樹種で、実習ではさまざまな都合で採取できない可能性もありますので、実習で採取した樹種以外にも広く興味を持って、独自で樹種を覚えてください。 2019年成績 S8、A8、B5、C3、D2、E1 |
教員から一言 |
樹木同定の習得には語学と同じような積み重ねが大事です。FM草木を除けば1カ所の森林で出現する樹木は20-40種程度で、周囲の森を含めても多くて50種くらいです。毎回、かなりの樹種は重複して出現し、これらの同定を繰り返すことで覚えられます。最後に一気に覚えるというのは至難の業で、無理です。 |
キーワード |
関東地方の樹木、多様性、環境傾度、同定、葉 |
オフィスアワー |
教員にはメールで連絡 |
備考1 |
成績には関係しませんが、野外での安全確保のため出欠席をとります(FM草木を除く)。 全ての授業日で採集しますので、大きめのビニール袋、剪定ハサミを常に持参して下さい(初回含む)。標本作製には新聞紙や軟らかい紙の雑誌などを使います。 |
備考2 |
森林科学プログラムの必須科目である。 【新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。】 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2020/05/20 8:45:35 |