科目名[英文名]
技術者倫理   [Engineering Ethics]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等 共同獣医学科  対象年次 22  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01SD0106
責任教員 [ローマ字表記]
吉田 健彦   [YOSHIDA Takehiko]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
現代社会を生きる私たちの日常は、技術なしにはあり得ません。従って「技術者倫理」は、現代社会においては、技術者だけが学ぶべき単なるマニュアルや倫理学の一分野なのではなく、生きていく上で必要な基本的問題を含んでいます。技術者はこのことを意識し、自らの立場を社会のなかで倫理的に位置づけ、社会と関わっていかなければなりません。本講義では、技術と倫理に関する原理的問題(未来世代への責任、リスク社会論など)を学びながら、公害や環境破壊、内部告発、ビッグデータの扱いや生命工学など、技術者が直面する問題について具体的なケースを通して学ぶことを目的とします。
本科目は、「持続可能な地球のための科学技術」に区分される「科学技術と社会」の科目として開講されます。
到達基準
(1)倫理の基本的な枠組みを理解し、技術者が直面する様々な具体的ケースにおいて、それを適用し判断できる。
(2)技術者倫理が問われることになった過去の様々なケースについて理解し、そこで技術者がどのように対応したかを倫理的な観点から説明できる。
(3)私たちの日常生活を支えるさまざまな技術が、どのような仕組みによって私たちの安全性を守っているのかに対する知識を持っている。
授業内容
第1回
ガイダンス/技術者倫理基礎(1) 倫理とは何か
第2回
技術者倫理基礎(2) 技術者とは誰か
第3回
技術者倫理基礎(3) リスク
第4回
技術者倫理基礎(4) 内部告発
第5回
技術者倫理基礎(5) 説明責任
第6回
情報化社会と技術者倫理(1) 生権力とビッグデータ
第7回
情報化社会と技術者倫理(2) サイボーグ化技術
第8回
情報化社会と技術者倫理(3) 生命倫理
第9回
農業と技術者倫理(1) 遺伝子改変とその利用
第10回
農業と技術者倫理(2) 農業の工業化
第11回
現代社会と技術者(1) 未来世代への責任と技術者
第12回
現代社会と技術者(2) 3.11と技術者
第13回
現代社会と技術者(3) 水俣病と技術者
第14回
現代社会と技術者(4) 研究者倫理
第15回
講義全体のまとめ/より良い技術者となるための指針
履修条件・関連項目
単位数:2
講義時間に加え、科学技術に関連した日々のニュースにも注目し、本学標準時間に準じた予習・復習をしてください。
テキスト・教科書
テキストは不要です。適宜資料を配布します。
参考書
なし
成績評価の方法
2回の小論(各30%)、および講義への積極的な参加(40%)
教員から一言
倫理と技術は、ただの学問ではありません。それは私たちの日常生活を支える、生き生きとした必須の要素です。従って、そこで問われる人間の在り方を学ぶことは、生きていく上で極めて重要になります。具体例を通して、一緒に楽しく学んでいければと思います。
キーワード
技術、倫理、公害、環境問題、生命、農業、情報技術、社会的責任
オフィスアワー
質問はメールにて随時受けつけます。
備考1
新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームから確認してください。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/08/19 11:05:31