科目名[英文名]
バイオロジカルコントロール   [Biological Control]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01bn2019
責任教員 [ローマ字表記]
井上 真紀, 仲井 まどか   [INOUE Maki, NAKAI Madoka]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
本講義では、害虫防除についての基礎的な知識を習得することを目的とする。前半の総論では、基礎昆虫学と害虫との戦いの歴史を導入として、バイオロジカル・コントロール(生物的防除)を含む総合的有害生物管理(IPM)について教授する。後半の各論では、天敵の中でも特に寄生蜂などの捕食寄生者や天敵微生物の生物学を中心に最先端の研究事例を概説する。
到達基準
総合的有害生物管理、バイオロジカル・コントロールーについての概要を理解できる。
必要な基礎知識としての生態学、生理学、進化学、分子生物学について理解できる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1. 応用昆虫学と害虫管理(井上真紀)
1-1. 基礎昆虫学(1)
1-2. 基礎昆虫学(2)
1-3. 害虫防除の歴史と総合的害虫管理
1-4. 防除方法 (1)
1-5. 防除方法 (2)
1-6. 害虫管理システム
1-7. 害虫防除戦略(1)
1-8. 害虫防除戦略(2)

2. 天敵の生物学(仲井まどか)
2-9. 昆虫の天敵
2-10. 捕食寄生者の進化戦略
2-11. 寄生蜂による宿主制御
2-12. 昆虫病原微生物の進化戦略
2-13. 昆虫ウイルスの感染機構
2-14. 昆虫ウイルスのゲノム構造と遺伝子発現
2-15. 世界における生物的防除の現状と展望
履修条件・関連項目
生態学の基礎知識が必要。関連科目として、植物保護学、昆虫生物学、生物相関学など。
必要な学習時間は、予習・復習(授業外学習)を含め本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書
バイオロジカル・コントロールー害虫管理と天敵の生物学ー
仲井まどか 大野和朗 田中利治 編 朝倉書店 ISBN978-4-254-42034-0

moodleから資料をダウンロードして授業に持って来てください。
参考書
「応用昆虫学」「天敵の生態学」「「ただの虫」を無視しない農業」など(図書館所蔵)。
また、関連の参考書を授業中に紹介する。
成績評価の方法
各章ごとに試験(80%)と出席票における質問・コメント(20%)
教員から一言
授業中に紹介する関連の参考書をどんどん読んで自主的に勉強してください
キーワード
応用昆虫学、天敵
オフィスアワー
月曜日13:00〜15:00
備考1
新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームで確認してください。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/09/16 11:12:07