科目名[英文名]
農学基礎ゼミ   [Basic Seminar of Agricultural Science]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 12  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01fy100214
責任教員 [ローマ字表記]
小松 健   [KOMATSU Ken]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。

第一部:全学共通プログラム
大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。

第二部:学部独自プログラム「サイエンス・ブック・レビュー」
読書を大学で何を学ぶか、将来どういう仕事をしていくかを考えるための一助とする方法を学びます。一般向けのサイエンスに関する本を読み(インプット)、それをアウトプットする方法について学び、今後の学習と結びつける方法を学ぶことを目的とします。
到達基準
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。
2) 大学での学びに絶対必要な「読書」を用いて、インプットとアウトプットする方法を身につける。

主な目標(科目別目標一覧対応):
自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯
授業内容
第一部:全学共通プログラム
第1回 大学を知る(I)
     大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など
第2回 大学を知る(II)
     学科長の講話:学科紹介
第3回 大学で学ぶ
     (前半)高校と大学での学びの違い。将来を見据えて長期的かつ計画的に授業履修や留学などを考え、
     大学生活を俯瞰的に設計することについて。
     (後半)アイデンティティの確立と学生生活について:青年期のこころの発達。
第4回 本学の社会的取り組み
     (前半)エネルギー教育地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。
     (後半)プラスチック廃棄削減に向けた本学の取り組み「プラスチック削減5Rキャンパス」。
     次世代人材育成を目指した課題解決策を導く教育・研究活動。
第5回 研究倫理
     研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。

第二部:学部独自プログラム「サイエンス・ブック・レビュー」
第6回 イントロダクション
     インプットとアウトプット、書評とは、対象とする本について、本の選び方
第7回 読書メモの作り方
     付箋の貼り方、読書メモの作り方
第8回 「問い」とは
     問いの立て方、問いを自分の意見にする方法
第9回 読書メモから書評へ
     引用のしかた、メールの送り方
第10-11回 添削とアドバイス
      書評を添削し、ブラッシュアップするためのアドバイスを行う
      自分で本を買ってみる
第12回 第一回発表会
      書評をわかりやすく受講者の前で発表する、コメントをしあう
第13-14回 添削とアドバイス
      書評を添削し、ブラッシュアップするためのアドバイスを行う
第15回 第二回発表会
      書評をわかりやすく受講者の前で発表する、コメントをしあう
履修条件・関連項目
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。
学部独自プログラム:授業時間に加え、家での読書、読書メモの作成、書評の作成を行うこと。
テキスト・教科書
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。
学部独自プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。
参考書
全学共通プログラム: 
・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦
・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子

学部独自プログラム:
・伝わる・揺さぶる!文章を書く(PHP新書) 山田ズーニー
・大人のための国語ゼミ(山川出版社)野矢茂樹
成績評価の方法
全学共通プログラム(25%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。
学部独自プログラム(75%分): 書評を作り上げる過程での考えの深め方・文章の磨き方、さらに発表と他社の発表へのコメントを総合的に判断します。
教員から一言
一流の研究者の書いた本、彼らの仕事を紹介した本からは、科学に関する知識が得られるだけでなく、どのように研究をすればいいのか、どういう仕事のしかたが成功に繋がるのか、そのヒントがたくさん見出せます。
広く一般に科学に関する本を読み(インプットし)、それを書評する(アウトプットする)ことで、興味と知識の引き出しを広げるとともに、本について仲間と論じ合うことで、面白い本の見つけ方、その紹介のしかた、いかにその内容を自分のものにするかについて学びましょう。
毎年あまり人気は高くないですが、受講者からは終了後に「これを受けておいてよかった」とのコメントをいただいています。確実に皆さんの将来に役に立つと確信します。
キーワード
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習 学部独自プログラム:インプットとアウトプット、問いを深める
オフィスアワー
全学共通プログラム: 各担当教員から授業内に案内があります。 学部独自プログラム: 授業後のお昼休みをオフィスアワーとします。また、emailでの質問や添削の申し込みはいつでも答えます。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/01/14 21:02:08