科目名[英文名]
産学連携科目(技術経営概論および演習)   [Industry-Academia Collaborative Class (Introduction to Technology Management for Innovation & Exercises)]
区分 教養科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 22  開講時期 2学期 
授業形態 2学期  時間割番号 01ic2002
責任教員 [ローマ字表記]
和田 義明, 安村 友紀   [YASUMURA Yuki]
所属 グローバル教育院 研究室   メールアドレス

概要
製造業企業の経営において、市場で勝ち残る技術が重要であることはいうまでもない。しかし、いかに優れた技術を有していても、それを事業につなげる、即ちイノベーションを興すことができなければ価値は無に等しい。先ずは、市場が何を求めているかを洞察し、そのニーズに応え且つ他社を凌駕する優れた技術を開発することが第一となる。まだ形成されていない市場を作り出すことも、優れた技術の役目となる。開発された技術を形にし、効果的に市場に投下することで、初めて事業として成り立つ。この一連の取り組みが技術経営であり、イノベーションのための経営である。
本講義は、この製造業企業における技術経営とは何かを俯瞰し、更に、座学とグループ演習により、技術経営の思考と手法を学ぶことを目的とした初学者向けの内容となっている。その内容は次の通りである。
1.技術を基にイノベーションを興す(技術を事業につなげる)とはどういうことか
2. 企業のビジョン、事業戦略立案の考え方と進め方
3.ロジックモデルを活用した戦略の表し方
4.プログラムマネジメント
5.組織マネジメントとコミュニケーション
6.グループによる企業研究の演習と発表

本科目は教養教育グローバル展開科目として開講され、実務経験のある教員による授業科目である。担当教員は大手食品会社の取締役として、研究開発やマーケティング、品質保証、知的財産に携わり、技術経営を担う経験を有している。
到達基準
1.技術経営の概要を理解すると共に、経営戦略立案・技術開発・プログラムマネジメントの要点を理解できるようになる。
2.製造業企業の技術経営を分析し、課題を設定し、戦略提案が出来るようになる。
3.ロジックモデルを活用して、技術戦略を表すことができるようになる。
4.グループ演習を通して、主体的に考え、コミュニケーションをとりながら議論を進め、有効な結論を導き出せるようになる。
5.簡潔で効果的なプレゼンテーションができるようになる。

主な目標:課題・問題の明確化◎、戦略策定◎、自主性/自律性〇、コミュニケーション〇、リーダーシップ〇、積極性/発言〇、プレゼンテーション〇
授業内容
開講日時:8月21日13:00〜18:00、9月11日13:00〜18:00、9月18日14:45〜18:00
1日目:
#1 「ガイダンスと技術経営概論」ガイダンスでは、講義の全体構成と進め方を説明する。概論では、技術経営の歴史を示し、事例を示しながら、製造業企業における技術経営の重要性を示す。
#2 「戦略立案のフレームワーク」PPM、3C、SWOT、ロジックモデルなどのツールを示すと共に、戦略立案の策定方法を示す。
#3 「技術経営戦略の策定と演習課題」製造業企業の企業評価、技術経営戦略の考え方・策定手順について事例を基に示す。グループ演習による企業研究として複数のテーマを提示し、数名1組のグループ毎に1テーマを割り当てる。その内の2テーマは、ゲスト講師の出身企業である、味の素㈱とライオン㈱の技術戦略である。
2日目:
#4 「プログラムマネジメント」PEMBOK、P2Mなどの手法を学び、技術経営の推進方法を示す。
#5 「組織運営及びグループ発表2題」協働を促すプラットフォームマネジメント、研究を事業につなげるマネジメントについて、事例を基に示す。グループ発表として、2つのグループが味の素㈱の技術経営戦略について分析し、将来の技術戦略を考案したものを発表する。
#6 「ゲスト講師講義」ゲスト講師として、元味の素㈱執行役員食品研究所長を招聘し、発表についてコメントしてもらうと共に、技術経営について講義してもらい、質疑応答の時間を設ける。
3日目:
#7 「グループ発表」4つのグループが企業の技術経営戦略について分析し、将来の技術戦略を考案したものを発表する。その後、発表について全体でディスカッションする。
#8 「グループ発表及びゲスト講師講義」2つのグループがライオン㈱の技術経営戦略について分析し、将来の技術戦略を考案したものを発表する。ゲスト講師として、前ライオン㈱取締役上席執行役員(研究開発等担当)を招聘し、発表についてコメントしてもらうと共に、技術経営について講義してもらい、質疑応答の時間を設ける。
履修条件・関連項目
授業時間12時間に加え、参考書を使って15時間の予習・復習を行うこと。
グループ演習にあたっては、グループ毎に役割分担を互選で決めたのち、対象企業の戦略を分析すると共に、市場や競合する企業を分析した上で、対象企業の今後の戦略を考案し、授業時間において分析結果と考案した今後の戦略について発表する。グループによる分析と戦略考案、発表資料作成に、12時間が必要である。
1日毎に小レポートを課し、3日間計6時間が必要である。
合計で、本学標準時間である45時間となる。
テキスト・教科書
テキストは設定せず、毎回担当教員が作成した教材を配布する。
参考書
原拓志, 「技術経営」, 中央経済社, 2017
延岡健太郎, 「MOT[技術経営]入門」, 日本経済新聞出版社, 2006
吉田邦夫, 「実践プログラムマネジメント」, 日刊工業新聞社, 2014
Cooer, R. G., “WINNING AT NEW PRODUCTS” , BASIC BOOKS, 2017
ロバート・G・クーバー, 「ステージゲート法:製造業のためのイノベーション・マネジメント」, 英治出版, 2012
成績評価の方法
授業中の発言、参加度(20%)
1日毎に提出する小レポートの充実度(40%)
グループ演習における発表内容(40%)
教員から一言
大学では、主に農学や工学の分野における学術的知識や技術を学ぶが、実社会では、技術を事業につなげて初めて価値のあるものになる。そのためには、その考え方と方法論、即ちプログラムマネジメントを学ぶ必要がある。担当教員は、食品企業において約40年間に亘り技術経営に携わった経験と、プログラムマネジメントに関する約10年の研究経験を基に、このプログラムマネジメントについて講義する。
将来製造業企業での活躍や製造業企業の起業を志す者にとって、実践的な知識として役に立つことを狙っている。また、製造業以外の業種や教育機関、官公庁においても、応用の効くものである。
キーワード
技術経営、経営戦略、イノベーション、プログラムマネジメント、ロジックモデル、企業分析
オフィスアワー
質問や相談は、授業中の質疑応答に加えて、1日目の授業終了後に受け付ける。 また、メールによる相談は常時受け付け、可能な限り対応する。 メールアドレス:yowada3064@gmail.com
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/07/31 14:19:41