科目名[英文名]
微分積分学Ⅱ   [CalculusⅡ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01ma2004a
責任教員 [ローマ字表記]
前田 博信   [MAEDA Hironobu]
所属 工学部 研究室 小金井12  メールアドレス

概要
微分積分学1および演習に続いて,多変数関数の微分と積分およびその応用を学ぶ.多変数関数の微分,すなわち1次近似は多変数の1次式であるから線形代数学の知識も必要である.また極値問題では2次曲面を学んでいると理解しやすい.積分は累次積分で計算できるように様々な工夫を必要とする.ある程度の計算経験がないと積分の問題を解くことはできないので毎回問題演習を行う.
到達基準
偏導関数の計算,簡単な極値問題が解ける,重責分の計算,ベキ級数展開とその収束範囲の計算ができること.
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください.
授業内容
授業は予習し易いように教科書に沿って進める.


1a二変数関数の極限,連続関数(近づき方が多様なので注意)
1b 偏微分
2a偏微分と全微分(全微分を理解するために微分について再考する)
2b高階偏導関数(微分の順番に注意する)
  変数変換(ヤコビアンの計算)
3a二変数関数のテイラーの定理と極値問題(判定法だけに頼らないこと)
7.陰関数の微分法と条件付き極値問題(工学や経済学で応用が広い)
8.微分のまとめ.
9.重積分と体積(積分の意味を理解する)
10.重積分の定義(リーマン積分)
11.累次積分に書き換える練習.
12.重積分の変数変換(極座標や円柱座標をマスターする)
13.重積分の広義積分(典型的な例を習得する)
14.三重積分(二重積分ができていれば易しい)線積分とグリーンの定理
15.重責分のまとめ.期末試験.

基本的には初めの時間に講義を行い,つぎの時間では演習を行います.学期末には統一試験を実施します(4月14日追記,期末試験のみ).
履修条件・関連項目
できれば前期の微分積分学1および演習と線形代数学1を習得しておいた方がよいが,必要な部分を自習すれば履修は可能.
授業時間 60時間に加え,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと
テキスト・教科書
微分積分学Iで用いていた教科書があればそれを使います.
参考書
(0)難波誠「微分積分学」裳華房
(1)小平邦彦著「解析入門」岩波書店
(2)高木貞治著「解析概論」岩波書店
(3)デーデキント「数について」岩波文庫,ちくま学芸文庫
成績評価の方法
オンライン教育における成績評価方法は,すべての出席を前提とし,双方向性を利用した学習意欲,小テストおよび課題,オンラインテスト等を総合的に評価し,本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与します.評価の割合は以下の通りです.筆記試験100%で評価します.総合評価により以下の基準で単位を付与します.S: 90 点以上,A:80 点以上 90 点未満,B:70 点以上
80 点未満,C:60 点以上 70 点未満.
教員から一言
かならず復習(おさらい)をすること.計算練習を十分に行うこと.考え方は最初は難しいかもしれません. 計算は1変数関数の計算を繰り返します.したがって微分積分学に流れる考え方や仕組みがわかれば, 計算の意味も理解しやすいでしょう. 2年生で勉強する,微分方程式や複素関数の基礎となりますので,きちんと勉強してください.
キーワード
偏微分,陰関数,極値問題,重積分,変数変換,一様収束
オフィスアワー
府中キャンパスでは授業時間の前後の予定であるが2020年は困難
備考1
試験等の指示は授業中に行います.
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/05/21 11:48:25