科目名[英文名]
工学基礎実験   [Basic Experiments for Scientific Studies]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 020009
責任教員 [ローマ字表記]
兼橋 真二, 岡本 昭子   [KANEHASHI Shinji, OKAMOTO Akiko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
工学基礎実験は大学入学後に配置されている科学基礎実験に続く実験授業である。科学基礎実験にて学んだ様々な実験手法の基礎と心構え(安全管理、レポート作成法など)をさらに磨き、続く応用化学実験IーIVなどのより専門性の高い実験科目への導入を図る。

本実験は、物理・化学・生物および情報、安心安全、環境などを複合化させた実験項目にしたがい、理数系大学に必要な「分野融合させた真のサイエンスに触れる」ことを目的としている。将来、専門領域を深化させるために何が必要なのかを実働実験を通じて理解してもらいたい。
実験場所(1号館3階学生実験室、4号館学生実験室、先端科学実験棟)は課題により異なるため間違いのないよう予め確認しておくこと。
到達基準
実験を行う際の心構えや準備について学習し、実験ノートの書き方・データの取得・結果の整理・レポートの正確な記述法など、科学者として必須の事項を習得できる。本実験科目を通し、器具類の取扱法、基礎的な実験・分析操作、目的とする化学反応を理解する。また有効数字や誤差の概念を理解し活用できるようになる。
授業内容
(予定・変更の可能性あり)
1)全体ガイダンス
2)ハロゲン化アルキルの求核置換反応
3)環境分析 無機イオンの定性分析
4)プラスチック電池の作製
5)薄層クロマトグラフィー(TLC)
6)DNA鑑定 DNA鑑定と電気泳動実習
7)鑑識蛍光色素合成
8)ビタミンCの定量 酸化還元滴定
9)アセトアニリドの合成
10)アセトアニリドの分析

本年度は、一部の実験授業・課題をオンラインで行うため、一部のテーマを統合・削除して実施する。
履修条件・関連項目
実験実習を行うにあたっては、安全確保の観点からも予習は必須である。各人は実験テキストを精読し内容の十分な理解を図ると共に、実験手順のフローチャートを作成し、試薬の物理的・化学的性質を事前に調べ、実験ノートに記載しておくこと(3時間)。
 実験終了後には、実験レポートの作成を行う。所定の書式に従い、目的、実験操作、結果、考察、結論、参考文献を適切に記述し、決められた期日内に提出すること(12時間)。
 授業時間30時間と上記の授業外学習を加え、本学の標準時間数に準ずる予習・復習を行うこと。学習内容は、本学の標準時間数に準じている。
テキスト・教科書
学科で編集したテキストを用いる。
参考書
(実験全般)
「実験を安全に行うために(化学同人)」、「続 実験を安全に行うために(化学同人)」、「化学系実験の基礎と心得(頼実正弘 編・三共出版)」、「化学実験の安全指針(丸善)」
成績評価の方法
成績評価方法は、すべての出席を前提とし、オンライン教育では特に双方向性を利用した学習意欲、小テスト・課題・レポート等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与する。評価の割合は以下の通りである。平常点 50%、小テスト・課題・レポート を合わせて50%で評価する。総合評価により以下の 基準で単位を付与する。S: 90 点以上、A:80 点以上 90 点未満、B:70 点以上 80 点未満、C:60 点以上 70 点未満。

実験は全日出席およびレポート提出が原則である。遅刻、無断欠席、レポートの提出遅延や未提出、実験中の怠慢行為は、単位の取得が困難になる。
教員から一言
本授業を通して基本的な履修態度を再度確認すること。例えば、1) 着衣、保護メガネ、実験中の態度に気を配り、安全への意識を高める、2) テキストを事前に熟読し、実験内容を理解する、3) 実験手順や留意点を実験ノートにまとめる、4) 化合物の化学的・物理的性質を調べる、ことを最低限実行すべきである。また、自分なりに観察した現象や得られたデータを解釈してレポートを作成する習慣を心がけること。グループで行う実験であるが、各自積極的に参加すること。
キーワード
容量分析、滴定、有機化学反応、電気化学反応、酸化還元反応、蛍光発光、基礎実験、有機化学、物理化学、無機化学、分析化学
オフィスアワー
実験中を含め随時対応する。教員の連絡先は、ガイダンス資料を参照すること。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/10/01 11:24:02