科目名[英文名]
心理学   [Psychology]
区分 全学共通教育科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 020202
責任教員 [ローマ字表記]
勝 野吏子   []
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
この講義では、基礎心理学と呼ばれる領域を主に扱います。生物の心を、外界や内的状態をとらえて情報処理や意思決定をするアルゴリズムとみなし、心のはたらきを理解することを目指します。まず、人間の心理・行動を科学的にとらえる方法を学びます。そして、環境や社会、他者とのかかわりの中で、心がどのようにはたらくのかを紹介します。心理現象を体感してもらうために、可能であれば簡単な実験も行う予定です。
この科目は、全学共通教育科目の共生人文社会科学に含まれる2単位の選択科目です。
到達基準
心理学が扱う問題を理解する。人間が外界をとらえ行動する際に、心がどのようにかかわっているのかを理解する。
主な目標(科目別目標一覧対応):自主性・自律性〇、異文化理解〇、国際感覚〇、知の開拓能力◎、教養倫理〇、科学技術系学識〇
授業内容
第1回 導入
 この講義が扱う心理学についての説明と、近代の心理学史の紹介
第2回 科学としての心理学
 心や行動をどのように研究するのか、心理学の方法論を学ぶ
第3回 行動の様式
 反射から意識まで、行動の水準を理解する
第4回 感覚・知覚―見え方・聞こえ方
 わたしたちは外界どのようにとらえているのか、入力器官である感覚について学ぶ
第5回 知覚・認知
 感覚器でとらえた情報をどのように処理しているのか、知覚と認知の特徴を知る
第6回 学習・記憶のプロセス
 馴化や条件づけなど、学習とは何かを知り、学習や記憶の神経基盤に触れる
第7回 生理・情動・動機づけ
欲求や快・不快といった内的状態と、その生理的過程について学ぶ
第8回 発達―乳幼児の世界
 乳幼児が世界をどのようにとらえているのか、心の発達を学ぶ
第9回 進化心理学の考え方
 人間の利他性に着目し、その性質がどのように形作られてきたのかを紹介する
第10回 対人・社会行動
 他者との相互作用の中で人はどのようにふるまうのかを理解する
第11回 集団力学
 集団においては1対1の対人関係とは異なる力が働くことを学ぶ
第12回 思考・言語
 言語の特徴を知り、言語と思考の関係を理解する
第13回 遺伝と環境・個人差
 性格特性といった個人差と、それをもたらす遺伝と環境の要因について紹介する
第14回 講義のふりかえり
第15回 レポート作成
履修条件・関連項目
講義に主体的に参加すること、具体的には積極的に質問をし、疑問点を自身で調べることが求められます。
授業30時間に加え、授業時に配布する資料などを用いて本学の標準時間数に準ずる予習および復習を行うこと。
テキスト・教科書
授業中に資料を配布します。
参考書
授業中に説明します。
成績評価の方法
期末レポート(100%):講義でとりあげたトピックに関して正しく知識を身に付けているか、それをもとに自身や他者の行動を考察できるのかを評価します。
教員から一言
キーワード
行動、認知、発達、社会心理
オフィスアワー
授業の前後に受け付ける
備考1
新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/09/29 14:35:22