科目名[英文名] | |||||
熱統計力学 [Thermodynamics and Statistical Mechanics] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022254 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
村山 能宏 [MURAYAMA Yoshihiro] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
生体機能や疾病の要因となる生体内化学反応,センサーの基盤となる半導体の制御,新規材料の合成等の基本原理は,いずれも熱力学,統計力学の考え方にある。本講義では,熱力学の歴史を振り返りながら,エントロピーの熱力学,統計力学的意味について考える。これらに基づき自由エネルギー及びボルツマン因子を導入し,水と油の分離や表面張力,代謝や毒性に関わる生体分子への分子吸着等を例に用いて,その有用性について議論する。 |
到達基準 |
1.熱力学,統計力学の考え方を理解できる。 2.熱力学,統計力学の基本的な考え方を用いて,物理現象や生命現象を理解し,説明できる。 履修案内のカリキュラムマップを参照して下さい。 |
授業内容 |
1. イントロ:力学と熱力学 2. 熱機関と熱効率:状態変化とサイクル 3. 究極の熱機関:熱力学第二法則とエントロピー 4. エントロピーの意味1:状態数と配置 5. エントロピーの意味2:最も確からしい配置 6. 熱平衡状態1:温度とエントロピー 7. 熱平衡状態2:熱平衡,力学的平衡,拡散的平衡 8. 前半のまとめ 9. 自由エネルギー1:水と油とマヨネーズ 10. 自由エネルギー2:表面張力 11. ボルツマン因子1:磁化と帯磁率 12. ボルツマン因子2:高分子の弾性 13. 化学ポテンシャルとギブス因子:気体分子の分布と大気圧 14. ギブス因子の応用:ミオグロビンの酸素吸着,一酸化炭素の毒作用 15. 後半のまとめ |
履修条件・関連項目 |
授業時間30 時間に加え,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
参考書 |
白井 光雲 著,「現代の熱力学」,共立出版 チャールズ・キッテル 著,「熱物理学」,丸善 |
成績評価の方法 |
毎回の課題 50%+試験(または最終課題) 50% |
教員から一言 |
キーワード |
エントロピー,熱平衡,自由エネルギー,ボルツマン因子 |
オフィスアワー |
メールにて受付。時間は随時調整。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2020/04/23 11:27:47 |