科目名[英文名] | |||||
分析・機器分析化学 [Analytical & Instrumental Chemistry] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022456 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
銭 衛華 [QIAN Eika] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
近年の急激な技術革新に対応して、分析化学の分野でも状態分析とか、極微量の分析、あるいは産業や経済の発達に伴う環境問題の解決に必要とする高度な分析技術、材料構造とその機能の相関解析などが要望されるようになっている。これらの要望にこたえるため電子工学の発展を背景にした各種の分析機器の発達が凄まじい。一方で、機器分析法の根底は化学反応操作を基にした古典的な湿式分析法が支えている。本講義では、この分析法の基礎となっている水溶液中での各種の化学平衡を定量的に取り扱うことにより、その応用である容量分析や重量分析について説明する。また、各種機器分析法について、原理、装置、利用法および解析法について解説する。物理・電気・化学などをはじめ、広範な分野に深い関連性を持つ機器分析の基礎をできる限り幅広い視点から、深い科学的理解を身につけつつ、さらに演習を通じて、物質を扱う研究分野で日常頻繁に使われている分析機器の利用法、解析法の基礎を理解していく。 |
到達基準 |
高等学校で学習した化学の基礎的な知見を踏まえて、溶液内の化学平衡を理解し、それらを様々な化学分析(容量分析、重量分析)に応用できるようになる。そして、機器分析の特徴、定性・定量・精度・感度の基礎、各種の分析機器を用いた分子の構造決定に関する基礎を学んで、物質を扱う研究分野で日常頻繁に使われている分析機器の利用法、解析法の基礎を理解する。 |
授業内容 |
第1回 ガイダンス:分析化学・機器分析の特徴 第2回 分析化学におけるデータ処理:測定値と誤差、有効数字 第3回 化学量論:定量分析の基礎、容量分析 第4回 溶液内化学平衡:活量とイオン強度、共存イオン効果 第5回 酸塩基滴定: 酸塩基理論、酸塩基の解離 第6回 酸化還元滴定:酸化還元反応、ネルンストの式 第7回 キレート滴定及び沈殿滴定:錯化合物、重量分析、 第8回 光分析(1)発光法:エネルギーと遷移、発光の機構、フレーム分析、プラズマ発光分析(ICP)、アーク分光分析、 第9回 光分析(2)吸光法:可視―紫外吸収、種々の電子遷移、Lambert-Beerの法則、原子吸光 第10回 振動分光分析(1):赤外吸収スペクトル法(IR)、(2):ラマンスペクトル法(Raman Spectrum 第11回 X線分析:X線回折分析(XRD)、蛍光X線分析(XRF) 第12回 磁気分析:(1):核磁気共鳴(NMR)、(2):電子スピン共鳴(ESR) 第13回 分離分析:クロマトグラフィー 第14回 質量分析:質量分析法の原理、二次イオン質量分析 第15回 期末テスト |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
「機器分析」(田中誠之ら、裳華房)。また、講義用プリントを当日配布する。 |
参考書 |
「分析化学 I.基礎編」(G. D. Christian著、赤木等共訳、丸善株式会社出版)等。 |
成績評価の方法 |
演習解答・レポート(30%)、中間試験(30%)と期末試験(40%)の結果を合わせて評価する。100点満点で60点以上を合格とする。成績はS, A, B, C, Dで評価し、S, A, B, Cを合格とする。Sは90点以上、Aは80〜90未満、Bは70〜80未満、Cは60〜70未満、60点未満をDとする。 |
教員から一言 |
卒業研究やその後の仕事に非常に役立つ実用的な講義にするので積極的に取り組んで下さい。また、機器分析は広い分野に深い関連性を持つため、シラバスを参考に、講義に関連する必要な基本事項を、充分に学習(予習)しておくことが重要である。 |
キーワード |
容量分析、重量分析、機器分析、吸光光度、赤外分光、ラマン分光、X線分析,XRD、蛍光X線、磁気共鳴、クロマトグラフィー、質量分析、熱分析 |
オフィスアワー |
講義のある週の月曜日12時から13時まで、場所: 1号館 115号室 |
備考1 |
2010: S 7.9%, A 31.7%, B 34.2%, C 18.4%, D 7.9% 2011年度:S 10%, A 29%, B 42%, C 17%, D 2% 2012: S 7.9%, A 44.7%, B 31.6%, C 10.5%, D 5.3% 2014: S 14.7%, A 44.1%, B 20.6%, C 5.9%, D 14.7% 2015: S 14.6%, A 26.8%, B 46.3%, C 7.3%, D 4.9% 2016: S 9.4%, A 21.9%, B 37.5%, C21.9%, D 9.4%, E 3.1% 2017:S 12%, A 29%, B 24%, C 26%, D 9% |
備考2 |
参照ホームページ |
http://www.tuat.ac.jp/~eqianlab/index.htm |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2020/04/15 18:37:11 |