科目名[英文名]
電磁気学Ⅱ   [Electromagnetics Ⅱ]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 022668
責任教員 [ローマ字表記]
有馬 卓司   [ARIMA Takuji]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
 電磁気学は、電気電子工学分野における基盤となる学問である。「電磁気学Iおよび演習」に引き続き、静磁界を学ぶ。電流とは何かから始め、電流によって生じる磁界・ベクトルポテンシャルとそれらの関係、磁性体中の静磁界について学ぶ。また、磁界や電界が時間的に変動する電磁誘導や変位電流について学び、電磁波の発生について学び、電磁気学の基本法則であるマクスウェル方程式を導出する。理解度を高めるために演習を交えて講義を行う。
到達基準
 電磁気学の中で、静磁界について理解できるようになる。特に、電流が作る磁界やベクトルポテンシャルを計算し、静電界の基本法則を理解できるようになる。また、電磁誘導や変位電流について理解し、マクスウェル方程式の物理的意味を理解する。
履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
第1回:本講義の位置づけや講義の概要などを説明する.また,電荷の流れと電流などについて説明する.ベクトル解析の復習、オームの法則と導体中の電流と電界
第2回:電流と磁界. アンペアの力と電束密度
第3回:ローレンツの力とブラウン管, ビオ・サバールの法則
第4回ベクトルポテンシャル
第5回:演習
第6回:ガウスの法則, 微分系のアンペアの法則
第7回:積分系のアンペアの法則と応用, 演習
第8回:電流に働く力, 磁性体と磁化
第9回:磁性体中の基本法則
第10回:物質の磁化, ファラデーの電磁誘導の法則
第11回:運動する導体に発生する起電力
第12回:電磁誘導の法則を利用した装置
第13回:インダクタンスと磁気エネルギー
第14回:変位電流とマクスウェルの方程式
第15回:まとめ
期末試験
履修条件・関連項目
電磁気学II及び演習の履修後に光工学や高周波伝送工学が準備されており、光やマイクロ波の伝搬について学ぶことができる。
本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
宇野亨、白井宏著「電磁気学」 コロナ社
参考書
ファインマンの物理学,電磁気学(岩波書店)を初めとして,電磁気学には名著と呼ばれる参考書が多数ある.図書館などで自分に合った参考書を見つけてほしい。
成績評価の方法
演習と期末試験の結果を総合して判断する。講義への8割以上の出席を期末試験の受験要件とする。
教員から一言
式の暗記に頼ることなく、電磁気学の本質を理解し、体系的に考える習慣をつけてほしい。
キーワード
電流、磁界、磁性体、電磁誘導、変位電流、マクスウェル方程式、電磁波
オフィスアワー
月曜日14:00〜16:00
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~h-shmz/lecture.html
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/02/23 18:13:23