科目名[英文名] | |||||
高分子化学Ⅱ [Polymer ChemistryⅡ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023303 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
中野 幸司 [NAKANO Koji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
高分子は,われわれの生活に欠かせない有機材料です.本講義では,逐次重合による高分子合成を取り上げ,各重合様式の特徴や得られる高分子の特徴について解説します.また,高分子の官能基変換や架橋,分解・リサイクルなど高分子の反応に関する内容や,現在利用されている機能性高分子材料に関して概説します. 学科の「専門科目・有機材料化学専門科目2に区分され,選択必修科目である. |
到達基準 |
逐次重合による高分子合成や高分子反応の知識を習得すると共に,現在使われている機能性高分子材料に関して学ぶことで,新しい高分子材料を開発するための基礎を身につけることを目標にします.本講義は,高分子・繊維物理IおよびIIの講義を理解する上で非常に重要です. 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください. |
授業内容 |
教科書「基礎高分子科学」の第6章(2節,4節3,4項,および5節1項,6節),第7,8章の内容を中心に,概ね以下の順序に沿って講義を進めます.また,試験期間中に中間試験・期末試験をおこないます. 第1,2回:重縮合(第6章-2-1) 重合の特徴・重合法の分類・反応速度と分子量・一次構造の制御・得られる高分子の特徴 第3,4回:重付加(第6章-2-2) 重合の特徴・重合法の分類・得られる高分子の特徴 第5回:付加縮合(第6章-2-3) 重合の特徴・重合法の分類・得られる高分子の特徴 第6,7回:連鎖縮合重合(第6章-4-3)・固相重合(第6章-4-4) 重合の特徴・重合機構・一次構造の制御 第8回:まとめ 定期試験 第9,10回:高分子の官能基変換(第7章-1) 高分子の反応性・高分子と低分子の反応・高分子の分子間および分子内反応 第11,12回:高分子の架橋(第7章-2) ゲル化・熱硬化反応・光硬化反応・物理架橋 第13回:高分子の分解とリサイクル(第7章-4) 熱分解・光分解・生分解・ケミカルリサイクル 第14回:補足事項 第15回:まとめ 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
高分子化学の理解には,有機化学の知識が必須です.本講義までに学んだ有機化学を確実に理解しておいてください.また,本講義と対になっている高分子化学Iの知識も必須です. 授業時間に加え,本学の標準時間に準ずる予習と復習をおこなうこと. |
テキスト・教科書 |
高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人) |
参考書 |
大津隆行著「高分子合成の化学」(化学同人) |
成績評価の方法 |
オンライン教育における成績評価方法は,すべての出席を前提とし,双方向性を利用した学習意欲,小テストおよび課題,オンラインテスト等を総合的に評価し,本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与します.評価の割合は以下の通りです.平常点25%,小テストおよび課題50%およびオンラインテスト25%で評価します.総合評価により以下の基準で単位を付与します.S: 90点以上,A:80点以上90点未満,B:70点以上80点未満,C:60点以上70点未満. |
教員から一言 |
講義資料をMoodleに掲載するので,各自プリントアウトして持参すること. われわれの身の回りで利用されている有機材料の大半は高分子であり,もし化学系メーカーに勤めることになれば,かなりの確率で高分子材料を取り扱うことになります.本講義を通じて,高分子科学の基礎をしっかりと固めてください. |
キーワード |
オフィスアワー |
居室(4号館217号室)にいる時であればいつでも対応します.事前に連絡していただけると確実です(e-mail: k_nakano@cc.tuat.ac.jp; Tel: 042-388-7162) |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2020/05/11 15:04:37 |