科目名[英文名]
生体材料化学   [Chemistry for Biomaterials]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 023306
責任教員 [ローマ字表記]
村上 義彦   [MURAKAMI Yoshihiko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
<この科目に関連する分野・学習内容の概要>
「バイオマテリアル(生体材料、医療用の材料)」は、人工臓器、コンタクトレンズ、手術用具など、医療の現場で使われるさまざまな材料を意味する言葉です。広い意味で定義すると、「生体(細胞や生体組織)に接触して用いられる材料」はすべてバイオマテリアルです。本講義では、バイオマテリアルの基礎から応用までをわかりやすく講義します。

<カリキュラムにおける位置づけ>
本講義は、応用化学科のカリキュラムにおいて「専門科目」の「専門科目III類」区分(有機材料化学科のカリキュラムにおいて「専門科目」の「有機材料化学専門科目2」)に該当します。

★3:生命工学科の学生の他学科履修は許可しません(自学科の関連科目を履修してください)。
到達基準
本講義では、生体材料化学(バイオマテリアル化学)の基礎から応用までを幅広く学習して、その周辺のトピックスにも触れることによって、バイオマテリアルの知識を習得できることを最終的な目標とします。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点は、履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
本講義では、以下の流れに沿って講義を行います。なお、担当教員の出張等の理由により、講義予定が変更になることもあります。講義進行・試験予定・補講予定等の詳細については、講義時間内にアナウンスします。

主に、以下の流れに基づいて講義を進める予定です。

第1回:バイオマテリアルの基本的性質 I
第2回:バイオマテリアルの基本的性質 II
第3回:バイオマテリアルの基本的性質 III
第4回:高分子系バイオマテリアル I
第5回:高分子系バイオマテリアル II
第6回:金属系バイオマテリアル
第7回:セラミックス系バイオマテリアル
第8回:まとめ、中間試験
第9回:人工臓器
第10回:再生医療用バイオマテリアル I
第11回:再生医療バイオマテリアル II
第12回:DDS用バイオマテリアル I
第13回:DDS用バイオマテリアル II
第14回:診断用バイオマテリアル
第15回:まとめ、期末試験
履修条件・関連項目
授業時間の他にも、本学の標準時間に準じて予習・復習してください。
テキスト・教科書
特に指定しません(この講義における板書と口頭説明を受講者各自が理解してまとめたノートが、皆さん個人にとっての生体材料化学の教科書になるような講義にしたいと考えています)。参考資料を毎回配布します。
参考書
特に指定しません(市販のバイオマテリアルの専門書全般は参考書として利用することはできると思います)。
成績評価の方法
<通常の対面式講義における成績評価>

中間試験(50%)および最終試験(50%)の結果によって成績を評価します。

「生体材料化学(バイオマテリアル化学)の基礎から応用までを幅広く学習して、その周辺のトピックスにも触れることによって、バイオマテリアルの知識を習得できる」という到達目標の達成度を評価するために、基礎知識を問う問題から記述問題まで、幅広い問題によって評価します。

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<オンライン教育における成績評価>

課題、オンラインを用いた小テスト、双方向性を利用した学習意欲等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与します。オンライン提出物(課題、小テスト等)の合計が80%、その他の平常点が20%として評価します(特別な理由がなく課題・小テスト等を提出しなかった場合は単位は与えられません)。
教員から一言
皆さんが合成法や物性評価法を学習しているさまざまな分子が、実は医療の現場で大活躍しています。「化学のチカラで未来の医療を切りひらく」ことを実感できるような講義にしたいと考えています。
キーワード
バイオマテリアル、生体材料、医用材料、高分子、医療
オフィスアワー
在室している時間であればいつでも対応します。
備考1
成績分布は以下の通りです。

2019年度 S:10% A:35% B:34% C:16% D:5%
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~murakami/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/09/07 11:00:46