科目名[英文名]
機械加工学Ⅱ   [Manufacturing Processes Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 023525
責任教員 [ローマ字表記]
夏 恒   [NATSU Wataru]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
素材を有用なものに変える「モノづくり」が、資源が少ない日本にとっては経済基盤の大きな柱になっている。日本の「モノづくり」を支えているのは,創造的かつ実質的な設計技術と加工技術である。加工技術や方法は,対象とする加工物の大きさ,形状及び材質,数量,精度,コストによって大きく異なる。また,ものを設計し製作するには、いろいろある加工法の特徴を知り、最適な加工法を選択できることが機械系のエンジニアには不可欠の能力である。そこで、本講義ではいろいろな観点から加工法を分類し、各々の加工法の特徴を概説する。
講義を通じて,各種加工法の原理と特徴を理解し,工作物材質や精度などを考慮して加工方法を選定できるを目標とする。
本科目は、学科カリキュラムの専門科目に該当する。
なお、本科目の担当教員は、企業にて研究開発の企画立案・実施、そして組織運営を担当した経験があるため、自身の体験や各種事例を生かし、より実践的な授業を実施できる。
到達基準
到着基準:
・各種加工法の原理と特徴を理解できる。
・工作物材質や精度などを考慮して加工方法を選定できる。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
第1回 序論:身近な工業製品を例に多種多様な加工法を概説、講義の目的を述べる。また加工法の選択時に考慮すべき観点について述べる。
第2回 鋳造(1):砂型鋳造
第3回 鋳造(2):ダイカスト
第4回 射出成形(1)
第5回 射出成形(2)
第6回 塑性加工(1):鍛造
第7回 塑性加工(2):プレス
第8回 中間演習
第9回 放電加工(1)
第10回 放電加工(2)
第11回 電解加工(1)
第12回 電解加工(2)
第13回 その他特殊加工:レーザ加工・電子ビーム加工
第14回 高度熟練技能(1)
第15回 高度熟練技能(1)
第16回 期末演習
履修条件・関連項目
物理学一般が基礎知識として必要。その他、材料力学、機械材料学基礎、機械加工学1、設計製図法などが必要。
なお、授業時間数に加え、テキストや参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
講義資料をMoodleで配布
参考書
生産加工の原理(日本機械学会編,日刊工業新聞社),機械工学便覧-加工学・加工機器-(日本機械学会編,丸善)など、機械製作法に関する書物。
成績評価の方法
中間試験(40%)と期末試験(60%)から評価する。なお、オンライン教育における成績評価方法は、すべての出席を前提とし、双方向性を利用した学習意欲、小テストおよび課題、オンラインテスト等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与する。評価の割合は、小テストおよび課題 60%、オンラインテスト 40%である。総合評価により以下の基準で単位を付与する。S: 90点以上、A:80点以上90点未満、B:70点以上80点未満、C:60点以上70点未満、D:60点未満。
教員から一言
生産の方法はいろんな境界条件で変わり得るので、単なる知識の習得ではなく、考え方を学んでほしい。加工法と聞くと泥臭いイメージがあると思うが、この授業を聞いてもらうとイメージが変わると思う。いかに最先端の分野であり、物理、化学、工学の実力の総決算であるかが分かると思う。
キーワード
機械工作,生産工学,ものづくり,機械加工,電気物理加工,電気化学加工
オフィスアワー
相談や質問は、金曜日13時〜15時、6号館308室にて。また、メール連絡(summer@cc.tuat.ac.jp)も可能。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2020/05/01 17:42:29